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アクアラング アウトロー レビュー

アクアラング アウトロー AQUALANG OUTLAW BCD

アクアラング アウトローを購入した

BCDを新調しました。バックフロートタイプのアクアラングのアウトロー(AQUALUNG OUTLAW)です。ずっと使っていたアクシオムi3に不満があった訳ではないけれど、とにかく速く泳ぎたかったで変更してみました。

世界最軽量と謳われるBCにはポケットなど余計なものが一切ついていない。重量にして約1キロちょい。4キロほどあるアクシオムに比べると、その軽さは一目瞭然。初めて使うのは阿嘉島遠征になったのだけど、容量も重量も激減していて、遠征に持って行くには最適だと思った。

アクアラング アウトロー

AQUQLUNG OUTLAW BCDの重量変更とウエイト調整

BCD自体の重量が変更になった場合、装備するウエイト量にどのような影響があるのだろうか。BCDによってウエイト量を変える必要があるなんて聞いたことはないが、それでも4キロから1キロと大幅減となったので、少しはウエイトを増やす必要があるのだろうか。良く分からないので暫くは色々と試しながら調整が必要だなと思っていたら、このOUTLAWのデビュー戦は粟国島のドリフトになった。いきなりのぶっつけ本番で少し不安だったが、とりあえずいつもと同じウエイト量でエントリーしてみた。

ポイント到着。アルミタンクなのでウエイトは4キロ。ヘッドファーストでエントリー。そしてまっすぐに潜行。うん何の問題もない。水深20メートル超えた辺りでBCDにエアを入れてみる。「バシュー!」と勢いよくエアが入る。カラダに干渉しないところで背中のフロートが膨らむ。イイ感じだ。

装備の簡素化とその効果

フィンキックしてみると「スイー」と進む。脇腹部分にポケットなどの膨らみが無い分、明らかに水の抵抗が少ない。暫く確かめるように泳いでみるが、間違いはない。確実にいままでのBCDの時よりもスムーズに泳ぐことが出来る。

ポケットが無くなると不便になるかもと思っていたが、別に大したことはなかった。ポケットに入れっぱなしにしていたナイフとホイッスルと使い捨てフロートは、小振りなケースを取り付けてその中に仕舞うことにした。スノーケルはこの際だから撤去した。入れておけば安心だからと色々ポケットに入れっぱなしにしていたけれど、沖縄辺りのレジャーダイビングでそんなにサバイバルな状況に出くわすこともあるまい。ポケットに入れない持ち物としてはコンパスとライトとタンクの叩くための棒。邪魔にならないところにぶら下げると上の写真みたいな感じになる。

バックフロートタイプについて

浮力体(以下プラダ―と呼ぶ)が背中にしか付いていないBCDをバックフロートタイプと呼ぶ。水中でプラダ―にエアを入れると背中側だけに浮力が生まれるので水中での姿勢は取りやすい。エアを入れてもカラダとは離れたところでプラダ―が膨らむだけなので、圧迫感がまるでない。エアを抜いてしまえば完全にペラペラなシート状になるから、泳ぐ際の抵抗が非常に少ない。

海面での浮力とフロートの位置

バックフロートタイプは海面で姿勢が取りづらいと教えられた。浮力体が背中にしかないので前のめりの姿勢になりやすいという事らしいが「まあ言われてみればそうかも」と言う程度で気になるほどではない。但しカラダを浮力体がぐるりと囲む普通のBCDみたいに、浮き輪の様な安定感はない。特に自分は5リットルのプラダ―を使用しているので、そもそもの浮力も少ない。波が高い日などは顔に海水がバシャバシャと掛かるが、浮上した後もレギュレーターを咥えてさえいれば何の問題もない。

アクアラング アウトローが向いている人、向かない人

このBCDにはポケットが付いていない。タンクとレギュレーターを装備するという必要最低限の機能しかない。これはもうハーネスに近いと言えるだろう。但し、ミニマリストの自分にはとてもしっくりと来た。
逆に言うと持ち物が多い人にアウトローは全くおススメしない。あまり使わない持ち物はポケットの中に仕舞っておいた方がスマートだからだ。折角BCDの水抵抗が少なくなったのに、沢山の持ち物をジャラジャラとぶら下げていたのでは、逆に抵抗が増えて本末転倒になりそうだ。

アクアラング アウトローのサイズ選択

サイズはアクアラングのホームページのチャートに従って、身長と体重からSサイズを選んだ。しかし、届いたBCDを装着してみるとかなり小さかったので、あのチャートはまったく当てにならないと考えて良い。Sサイズは完全に女性向けのサイズだ。アウトローは各パーツが単品として販売されているので、「背中のパッド」と「ショルダーストラップ」をそれぞれMサイズを追加購入した。両方Mサイズに変更してしまうと今度は大きすぎたので、背中のパッドだけMサイズに交換したらちょうど良くなった。ショルダーストラップだけMサイズに変更する方法でも同じ効果が得られたので、この辺は好みの問題。

アクアラング アウトローの購入について

ここまで読んでもらってから言うのもなんだが、この OUTLAW という BCD は日本では発売されていない。欲しい方は海外から調達する必要がある。しかし、アクアラングは海外への販売発送は許可していないので、転送サービスなどを併用する必要があるしれない。ちなみに自分は日本にも構わず発送してくれるロンドンの mikes divestore から買いました。日本国内ではかなり高く売られているけれど、元値は £245 なので日本円にすると3万6千円くらい。送料込みトリムポケット込みで4万円程度でした。

バックフロートの選択

アウトローのプラダ―には 5リットルと11リットルの二種類が存在する。冒頭の写真に写っているのは標準で付いてくる11Lの方。ショルダーストラップなどを追加で購入する際に 5L のプラダーも入手してみた。
浮力不足が心配だったので、念のために深度40メートル辺りまで行ってみたけれど全く問題はなかった。ただ、5Lのプラダ―はやはりかなり小さくて、吸気ボタンを3秒も押せば膨らみきってしまう。水面では大した浮力は無いから荒れた海でドリフトでピックアップ待ちをしている時などは何度も頭が海中に沈む。しかし水中で浮力が足りなくなることはないので、コンパクトさを優先して5Lのプラダ―を常用することにした。

但し、一般的にはプラダ―のサイズは標準の 11L を選択した方がよい。もちろん体格や使用しているウエイト量に依ると思うが、そもそも自分は海中でBCをほとんど使わない(エアを入れない)のだ。夏ならウエイトはゼロだし、冬でも1~2キロしかウエイトを積まない(アルミタンクの時はプラス2キロ)から、あまり浮力を必要としていないのだ。
ちなみに、例えば水面で誰かをレスキューしなくてはならない状況などでは完全に浮力不足になると思われるので、そうゆう状況が予測されるインストラクターなどには 5L は向かないかもしれない。

AQUQLUNG OUTLAW のオプション

AQUQLUNG OUTLAW にはこのようなトリムポケットを取り付けることができる。自分はウエイトベルトは使用せず、このポケットに直接ウエイトを入れて使用している。念のためクイックリリースができるよう、蓋を下向きにして逆さまで使用している。

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Category: BCD

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