そんな訳で最終的にはＺライトになりました。
え？なに？何がそんな訳？
ウルトラライトコットとかインフレータブルマットとかサーマレストとか言っといてゴールこれ？
はい。 マットはサーマレスト Z-lite。
自分でもビックリする結論ですが、これが私の出した答えです。
Ｚライトを選んだ理由は、設営・撤収が一瞬だからです。
以上！
おまけ。
「もうとにかく面倒なのがイヤなんですよねー。」 とは ikeura氏談。
「テントをヒルバーグにしてからテントの設営・撤収がとにかく楽になったんです。
その結果、設営でも撤収でも一番時間が掛かるのがマットになったのです。」
サーマレストは設営時、バルブを開けて放置しておけば広がるとは云うものの、最終的には口で膨らまさなくては快適な張力は得られない。そしてなにより撤収時。力づくでグルグルと小さく巻いて収納袋に納める作業が発生するが、彼はこれを「苦行でしかない。」 さらには「キャンプ最大の憂鬱だ。」と、言い切る。
さらに、「こんなこと言うと、マット畳むくらいで何言ってんだ？おまえ贅沢だよ。なんて冷たい声が聞こえてきそうだけど、キャンプなんて楽しむためにやるんだから徹底的に楽しいことは追求しなきゃ。」 と、悪びれる様子はない。
確かにこのＺライトならパタパタパタと畳むだけだから、設営も撤収も一瞬で終わるのはその構造を解説するまでもなく一目瞭然である。
最近はイスを持たずに地べたに座るスタイルが好みだという彼は、「座布団にもなるし壊れないし濡れても大丈夫だし寝心地もいいし軽いし言うことなしですよ！」 と、まくし立てる。
「自宅はフローリングでリビングに大きなソファーが置いてあるんですが、いつもズルズルズルと腰が前に出て、いつのまにか床の上にあぐらをかいちゃうんです。そしてソファーは単なる背もたれになっているという、ソファーとしては本末転倒な使い方をしているんですが、このＺライトはその時の床のクッション。和風に言うと座布団って言うんですか？になっています。このＺライトって滑らないからフローリングで重宝するんですよねー。」
どうやら彼の家では日常的にキャンプ用品が使われている様だ。リビングにZライトが似合うかどうかは分からないが、年に数回しか使われないよりはこうして使い倒されるほうが道具も喜ぶのではないだろうか。
しかしこのＺライト、一般的には嵩張るということが欠点の筈だがそれについてはどう思っているのだろうか。
「キャンプに行くとき、僕のバッグは結構スカスカなんですよ。軽量コンパクトを追求しすぎて荷物が小さくまとまるようになったからですかね。あとは必要なものしか持って行かなくなった。あると便利なものは持って行かないという風に志向が変わった。だから今は走りやすさのために軽さは求めるけれど、積める余裕があるので容積はあまり気にならなくなったんです。」
なるほど、質より量ならぬ、質量より重量ということか。
Ｚライトといえば「レモン」が定番色（以前はオレンジもあったが現在は廃盤）だが、彼のＺライトは「コヨーテブラウン」という新色だ。これについても聞いてみた。
「レモンは派手すぎるかなぁと思ってこっちにしました。買うときにコヨーテってどんなんだっけ？と調べてみたらこんな奴だったんです。」
「どうですか？結構可愛くないですか？コヨーテ。でもオレ、動物ではチーターが好きなんですよね。チーターの親子の話をテレビで見たとき、えっとなんでしたっけ？志村動物園じゃなくって、みのさんが司会してたやつ。あ、どうぶつ奇想天外！それそれ。それでチーターの親子の話を見たときにボロボロ泣いちゃって、もう号泣です。それ以来チーター好きなんで、ほんとうは「レモン」を買って黒マジックとかで斑模様を付けようかとも思ったんですけど、おとなげないかなとか思ったんで、レモンにマジックでマダラはヤメにして、コヨーテにしました。コヨーテって聞いたときにハイエナ的なイメージが頭をよぎって憎たらしかったらどうしようとか思ったんですけど、結構可愛いじゃないですかコヨーテ。ならコヨーテでいっか、みたいな。でも手元に届いたときにどっちが表か分からなかったんですよね、地味すぎて。なにこれ？地っ味ぃー、みたいな。」
ありがとうございました。
キリがないのでこの辺でまとめさせてもらうと、要は原点回帰、マットはZ-liteということになるのでしょうか。
銀マットから始まった彼のマット選びの旅は、ほんのちょっと進んだパタパタマットに辿り着いただけ、ということの様です。
純正に始まり純正に戻る。彼女を落としたければ彼女のオヤジを超えろ。
真理とはこうゆうものなのでしょうか。収拾がつかなくなってきましたのでこの辺で終わりにします。
それでは皆さんごきげんよう。なんじゃこりゃ。
コメント