冬と言えばカスタム。
バイクに乗れない間に何かしらやりたくなるものです。
さて、ワタシの場合にはウインカーレンズ。
このバイクに余計なカラーはいらないので、イエローレンズをスモークにすることにしました。
(上の写真は出来上がりの図)
超ちっちゃいネジを外してレンズを外してみると、ちゃっちいプラスチックが現れました。見るからに安そうです。プラモデル用のスモークカラーでも買ってきてスプレーすればものの5分で塗れそうな気がします。
しかしコイツは5年越しで探し出したアレンネスのウインカー。デッドストック品なので失敗しても替えはありません。それにウインカーレンズは小さいけれどかなり目立つ部品なので、粗悪な出来にはしたくありません。
そんなわけでちゃんとした塗装屋さんにお願いすることにしました。
今回お願いしたのは「小物の塗装専門店」のプロフィットさん。
以下はプロフィットさんのホームページで紹介された進捗状況のブログ抜粋です。
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バイクのウインカーレンズ スモーク塗装承りました!
標準濃度のスモークでご依頼承りました。バイク用のウィンカーレンズです。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!
しかし事前に相当小さいとは伺っていましたが、本当に小さいレンズなんですね...。これだけ見るとプラモデルの物かと思う程です。
が、使用する用途がプラモデルとは違いますので作業内容もプラモデルを塗る物とは全く違います。屋外での使用となれば耐候性・耐薬品性・耐溶剤性・耐擦り傷性能が求められますから見た目だけじゃ駄目なのです。
多分この辺が「模型の塗装」と「実車の塗装」での違うところで、ただこれはどちらが優れていると言うことではなく、同じに見えてもそれぞれは全く別の塗装と言うことですね。
例えば自動車の塗装において、下地にラッカー系の色を塗ってその上にウレタンクリアーを塗ったらそれで塗膜は成り立ちません。経年で層間剥離が生じます(今時そんな事はしませんよね)。
かといって自動車補修用のウレタンベースコートだと溶解力が強過ぎて、一般的なプラモデルに使われているプラスチック(PS=ポリスチレン)にこれを塗るとベースカラーの溶剤に侵されてプラスチックの表面が解けてしまいます。
であれば「水性系」の塗料なら応用が利きそうですが、この場合はベースカラーを塗ってからクリアーを塗り終わるまでの時間が厳密に決められているので(オーバーするとチヂレます)かなり慌しい作業になってしまいます。現実的で無いというか使う意味が無いですよね。1色につき1リッターもあっても使いきれませんし(苦笑)。
画像は本塗り前で、艶が無いのは表面に足付け処理を施したからですね。
裏側はマスキングしていつもの筒棒にガムテープで固定しています。
物が小さいだけにスプレー時に飛んでいかないように注意が必要ですね。
そして無事本塗り完了です。濃度は「標準濃度」です。
濃度は「標準濃度と濃い目の間」くらいで、ネジ穴の部分はかなり小さくのでスモークが入りきらなかったのですが、実際に車体に装着されれば穴はネジで見えなくなりますので問題ないかと思います。
しかし今回のウィンカーは小さかったですね。今までで一番の小ささだと思います。
小物塗装専門 プロフィット http://www.pro-fit.ne.jp/
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そんなわけで出来上がったのがトップの写真。
世界トップレベルの高品質塗料ドイツ「STANDOX」社の高機能なポリウレタンクリアーは、耐紫外線効果も高いので経年変化によって色褪せが生じない。
小さいからって安くなるわけではないのでそれなりの金額にはなりましたが、素人にはマネの出来ない完璧な仕上がりです。
いまからロードキングへ装着して走り回る日が楽しみです。
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