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第28戦:ありがとう!キラーホエール!

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三日間お世話になったキラーホエール。
単独チャーターは贅沢だったけれど、ミヨシはひとつしかないから、本気で獲りに行くならやっぱり一人で乗るのがベスト。
ずっと二人きりなので三日目には船長との息がピッタリで、ナブラを前にして言葉は必要なくなった。

「マグロ釣りはどのくらい行くの?」と聞かれて、「出れれば毎週」と答える。
「じゃあ、ちゃっこいのはいらないべ?」と言われて、ニヤッと頷く。

最終日は午前中からポツポツとナブラが湧いているが、なかなかキャストチャンスは訪れない。
ナブラが湧いていた小泊沖に船が集結していたが、跳ねているサカナのサイズは然程大きくない。
船団から離れて「一発」を狙う。

黒煙を上げて走り回る船を遠目に、大物が出そうなエリアを巡回する。
極小ベイトが海面を埋め尽くしている海域で誘い出しをしてみるが反応なし。
静かに時間が流れ、とりあえず龍飛へ戻ろうということになる。
甲板で風に吹かれていると、突然うなりを上げるエンジン。見上げると船長が前を指さす。
見るとそこには待望のスーパーナブラ。
必死にロッドを掴んでベールを返し、ミヨシの手前で待機する。
船は全速力でナブラへ突っ込む。周りには誰もいない。タイミングを見計らって、爆走する船のミヨシへ上る。
エンジンの出力が落ちた瞬間に、ナブラへ向けて素早く冷静にガンマを放り込む!

ルアーはナブラのど真ん中に入ったが、サカナがバシャバシャしていて良く見えない。
船が停止して惰性で進むとラインも弛む。ほっとけどころか完全放置のまま数十秒。
弛んだラインを回収すると何かが掛っている!やった!ヒットだ!

待望のマグロファイト!楽しくて仕方ない。
余裕の表情を確かめると、「大丈夫だよね?」といいながら、船長はまた後ろの方で投げ始めた(笑
ギャラリーのいない海で一人ファイト。
自分のハアハアという息づかいだけが聞こえる。

やがてギラリと光る青い巨体。小さくない。やった!
なんどもなんども船の周りを時計回りに潜行するマグロ。
その度に先回りしてミヨシでクルリと自分の姿勢を変えながらやり過ごす。
少しづつラインを巻き取り、距離を詰める。
そして上がってきたのは50キロクラスのクロマグロ。
ルアーはガッチリ口の中に掛っている。
自分の感覚では5分くらいで上げたつもりだが、実際には20分位掛っていたようだ。
秘技ローター回しは効果絶大だった。

釣り上げるよりも、マグロを船上に上げる方が大変だった。
そしてエラと内臓を出すのも大変だった。
いやー、とにかく釣れて良かった!
船長、ありがとう!

ロッド:リップルフィッシャー BIG TUNA JAPAN 87
リール:ソルティガ8000H
ライン:SMP8号400m
リーダー:VARIVAS 170lb
ルアー:カーペンターγ60
フック:匠トレブルフック 3/0
アクション:完全放置プレイ
秘技:ローター回し

キラーホエール

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