サイトアイコン BLOG HARLEY

箱根滑落…。

1月2日の真実。
どうしても富士山が見たくなって御殿場インターへ来てしまった。
前々日に雪が降ったばかり。大丈夫だろうか。
箱根の坂道を上っていくと、反対車線が凍結しているのを発見。
これはマズイとふじみ茶屋で写真を撮って一服。そしてそのままUターン。
そろそろと凍結箇所を通過中、冷えていたエンジンが突然ストール。と、リアタイヤが流れ出す。
あぁー、滑る滑る、と、無意識にカウンターを当てるもフッと体が宙に舞う。
「飛んだ!」自然に受け身を取って背中から着地。
氷の斜面に仰向けで着地すると頭を下にして坂上を見上げながらつるつるつるーと滑る。ジャケット越しに氷の感触を背中で感じる。
坂上には、タイヤをこちら側に向けたロードキングが、一緒に滑り落ちてくる。
300キロのバイクがこちらに向かって滑り降りてくる光景は恐ろしいものではあるが、同じスピードで滑っているので「来るな来るな」と心の中で呟く。
5メートルくらい一緒に滑って止まる。
ロードキングでハイサイドを体験するとは思わなかった…。
あぁー。なんてことだ。
カラダの異常を確認すると、特になんともない。よかったー。
ロードキングは腹を坂上に向け、リアが下になった状態で止まっている。
動かそうとしてみたがビクともしない。
「どうしようかなぁ」と、考えていると、通り掛かりのオジサンがワンボックスカーから降りてきて手伝ってくれた。
足場がつるつる滑って、かなり大変だったが奮闘すること15分。
やっと、バイクを立てることに成功。
おじさん、ありがとう。

車両のダメージを確認。フロント周りがつぶれてる。
ハンドルが曲がってる。
リアのエンジンガードも曲がってる。
サドルバッグがキズだらけ。
足回り、ブレーキ、燃料・オイルの漏れは無いようだ。
試しにエンジン始動。
お、掛かった!
ゆるゆると走り出す。
お、走れるじゃん。
ちょっと広めの路肩に止めて再チェック。
ロードキングってスゲー。
あれだけ派手にコケたのに、タンクにはキズ1つ入ってない。
プライマリーも無傷。恐るべしエンジンガード。
富士山の写真は高くついたなぁ。
あの写真はいったい幾らになるんだろう。

モバイルバージョンを終了