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オプティマス 199 レンジャー

シンと静まり返った早朝のキャンプ場。
隣のテントから寝息が聞こえてきそうな静寂の中、
ボババババババ! と、爆音ストーブを焚くのは気が引けるときがあります。
そんな時はアルコールストーブで静かに楽しめばいいのですが、もう一つの選択肢がありました。
それがサイレントなコブラバーナー搭載の、Optimus 199 Ranger です。

Optimus 8R と縦横サイズは同じなのですが、高さがあるので少し嵩張ります。
とはいえ、許容できないサイズではありません。
サイズと引き換えに手に入るのは、静かなコブラバーナー仕様ということと、マルチフューエルであるということ、蓋がコッヘルになるということです。
この オプティマス 199 というモデルは、ホワイトガソリンの他に灯油とアルコールが使用可能なのです。
白ガスの入手は田舎では難しいものがありますが、灯油とアルコールはスタンドか薬局さえあれば調達できますから、放浪派にはありがたいところです。

蓋がコッヘルになり、持ちあげるためのハンドルも付いていますが、おそらく使うことはないでしょう。
ガスの匂いが気になるので調理は無理としてもレトルトパックを暖めるくらいの使い道はあるかと考えましたが、やはりケースが煤けてしまうのはいただけません。
蓋はフタとして、その一生を終えていただきましょう。

さて、火入れです。
この日は入れた燃料が少なかったからでしょうか、わりとしっかりポンピングをしないとなかなか火は安定しませんでした。
少し長めのプレヒートが終わると、綺麗なブルーフレイムの出現です。
シューという感じの静かな燃焼音。火力は8Rよりもしっかりしています。
安定してしまえばとろ火から強火まで、火力は自由自在です。
五徳が少し背高のせいか、バーナー部との距離が微妙に離れているので、なんとなく火力をロスしている感じがしないでもありません。もう少し五徳が低くてもいい気もします。
音が静かで火力も強いのですが、このタイプのサイレントバーナーは風に弱い。
風のない静かな朝のキャンプ場で、人知れずコーヒーを沸かして飲むには最高のストーブです。
しかし、ここで気がついてしまいました。
キャンプ場の朝、いつも自分は起きるのが最後です。早起きができないのです。
どちらかと云えばドラゴンフライに起こされる側の人間なので、皆が寝静まっている時にコーヒーを沸かすなんてシチュエーションは記憶にありません。
もしかしたら、これは無用の長物だったのかも!

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