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からんころん

週末は長野へ行ってきました。
渋、入口
「長野行き。」
朝起きて、神戸から長野へ向かって走ることをイメージしたら、ちょっと気持ちが後ずさりしている自分がいた。長野までは随分距離があるが、土曜日の午前中の神戸から京都方面へ行く高速はいつも結構混んでいて、数時間単位の渋滞にハマったことがあるから無類の渋滞嫌いとしては気が重い。
そこで金曜日の夕方から名古屋へ向かうことにした。名古屋の温泉宿で一泊して、大好きな味仙へ行くことにすれば一気に気持ちは軽くなる(名古屋の温泉宿というのは、名古屋クラウンホテルという知る人ぞ知る天然温泉付きのビジネスホテルです)。
名古屋では、BHでも指折りのイケメン兄さんが迎えてくれた。でも酒乱だ。私も酒乱だ。どれだけ飲んでどれだけ食って何時に帰ったのかまったく憶えていない。
翌日、二軒目の精算を三軒目の精算で精算しようと思っていたんだけど忘れてたゴメン、とメールが来たけれど、そもそも二軒目ってどこでしたっけ、わたしお金払いましたっけという状況なのでそんな事はドントウォーリーなのです。
途中で無意識に瓶のチューハイの写真をアップしていたけれど、オレこんなの飲んだっけ?てな感じである。
土曜日の朝は喉が渇いて6時に目が覚めた。部屋に飲み物がなかったのでウトウトしながら悩んだけれど、折角なのでホテルの地下にある天然温泉に行ってみることにした。しかしほとんど目が開かない。薄目のまま廊下を進み、薄目のままエレベーターに乗り、薄目のまま湯船に浸かって、薄目のまま戻ってきた。
戻ってくる途中でエレベーターホール脇の自動販売機で水を買おうとしたら自販機の電源が何故か落ちていた。隣のビールの自販機は動いていたからビールを買ってきた。やっぱり風呂上がりはビールである。
朝からビールを飲んだらまた眠くなったので部屋に戻って9時半に目覚ましを掛けて爆睡。
9時半に目覚ましが鳴ったけれど全然起きられず、9時35分、9時40分、9時45分、9時47分、9時51分と目覚ましを掛け直しながら何度も二度寝した。
意を決して9時51分の目覚ましで起きると身支度をしてチェックアウト。
ホテルを出ると10時20分。
名古屋の朝にはひつまぶしを食べようと密かに決めていたのだけれど、どうも食欲がない。どこのうなぎ屋も11時からしかやっていないので、30分ほどクルマの中で仮眠をしたら食べられるだろうか。30分後の自分に問いかける。いや、ムリ。
それどころかおなかがグルグル言い出したので近くのコンビニへ駆け込んだ。(結局この日は一日中、昨夜味仙で摂取した大量のニンニクとトウガラシが私の腸内で大暴れしていた)
何も食べずに高速に乗り長野を目指す。昼頃になったら何処かのインターで一旦降りて上手い蕎麦でも食べようと思っていたけれど、一向に食欲は湧かず結局長野市に着いてしまった。
善光寺に来ることがあったら古札を返そうと思っていたので善光寺へ向かう。少し食欲が湧いて来たのでやっとここで蕎麦を食う。午後2時。
今日の目的地は「渋温泉」。
それがいったいどんな所かは分からないけれど、寂れた温泉街であることは容易に想像がついた。だいたいあの辺、という土地勘だけはあったから、あの辺は栄えてないよな、というイメージだ。
ナビに従って走るとそこは何度か通ったことのある道の脇道だった。そして本当に寂れていて街並みが昭和な温泉街だった。
なんとなく約束していた午後4時に、数分遅れで到着するとささっと浴衣に着替えて外湯巡り。
からんころんと下駄の音を辺りに響かせながら外湯を巡る。
造り酒屋で日本酒の試飲をしたり、ビール片手に温泉街をねり歩いたり。
まだ寒くない10月の夕方は、ふらふらと街を彷徨うには最適だ。
そういえばどうして私はこんな遠いところにいるのだろう?
二週間前のVIBESの後にメールが来た。「渋温泉の件、主にxxxさん向け。」と書かれたメールに今日の内容が書かれていた。多分VIBESの夜に「あ!それ、行く行く!」と言ってしまったに違いない。自分が神戸に住んでいることも忘れて。うっすらとは憶えているんだよなあ、渋温泉でカランコロンしようぜ! というセリフ。
しかし実際にカランコロンと温泉街を歩いていると、ああ来て良かったなぁと思う。
浴衣で卓球をしたり、射的場を覗いたり、温泉街満喫ってな感じである。
そのうち陽も傾いて晩飯の時間になってきた。宿は素泊まりなので何処かで飲みながら飯っていう感じなのだろう。皆でその店に向かって歩き出す。でも少しカラダが冷えてきたのでその前にちょっと湯船に浸かりたい。二手に分かれて後から追っかけることにした。
「飯屋どこ?」
「からんころん。」
「ん、わかった。」
私にはまったく意味不明の会話である。
しかし程なくその謎も解ける。

渋温泉でからんころん、とはそうゆう意味だったのである。
この後は飲んで食べて風呂に入って飲んで食って寝た。
翌朝は風呂に入って蕎麦を食ってひたすら6時間走り続けて帰ってきた。
そして帰宅後は飯を食ってまた飲んで風呂に入って寝た。
実にぐうたらな感じの週末である。
あー、楽しかった。


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