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名前だけは知っている、辺野古という所へ行ってきた。

今日は雨予報の筈だったのに目が覚めると晴れていた。
海がとても綺麗だったので海沿いを走ってみることにした。
海沿いを走るとなると北へ向かうのが一番手っ取り早い。
ということで、無計画に北へ向かって走り出す。
58号線
市街地を越えてズンズンと北へ進むとシーズンオフで誰もいないリゾート地帯。
名護まで何キロという標識に、辺野古の文字も現れた。
気温は18度位だろうか。少し厚着をしてきたので今日はバイクでも寒くない。よし、行こう!
そして辺野古に着いた。



辺野古というのは言うまでもなく、普天間基地の移設先として挙がっている地名である。良くニュースで耳にする地名なので皆知っているだろう。そして地図を見る。辺野古をグーグルマップで探してみる。すると「キャンプシュワブ」となっている。なんだ、もう米軍基地があるじゃないか。それなのにいったい何を騒いでいるんだろう。
だから実際にその場所へ行って、自分の目で色々なものを見てみたかったのだ。
道端のバス停に辺野古の文字。国道から逸れて細い道へ。石の塀の中に石の壁の小さな家が佇む。子供が道路で遊びまわる静かな町。ぐるぐると静かなカブで町を巡る。そして町を見下ろせる公園に登ってみる。小さな町だ。とてもひっそりと人々が暮らす静かな町。そんな印象。
坂を下り海へ向かう。漁船が数隻停まるだけの小さな港。残念ながら写真では伝わらないけれど、透き通るように蒼く美しい海。
何も無い港をウロウロするが、噂のテント村は見つからない。良く分からないので帰ろうか。すると小さな看板を見つけた。そしてそのテント村は海の傍にひっそりと有った。
なんとなく過激な人たちがテント村を陣取っているんだろう、そんな印象があったので少し遠巻きにテント村の様子を伺う。すると犬の散歩をしている近所のおじさんが通り掛かりに寄ってきて「冷たいお茶でも飲んでいきなよ。」と声を掛けられた。え?この人がテント村の人?完全に予想を裏切られた。
おじさんに促されてテントの中に入ると小さくてかわいいおばあちゃんと、おとなしそうなおじさんと、物言わぬおねえさん。そしてサングラスのおばちゃんが一番奥にひっそりと座っていた。
いわゆる活動家的なイメージを勝手に持っていたのだが、実際はごく普通の地元の人たちがそこに居るだけだった。そしていままでの経緯と現状を教えてくれた。それから綺麗で蒼い海を指差して、あの辺を埋め立てて軍用機の滑走路を作る計画なんだと悲しそうに教えてくれた。
実際にそこに住む地元の人たちは自らの町をとても小さくて貧しい町だと言う。「私たちはただこの海のそばで静かに暮らしたいだけなの。ここでの座り込みも始めたときはすぐに終わると思っていたのにもう8年になっちゃった。本当に早く終わりにしたい。」
生の声に触れるといろんな感情が湧き上がる。
もちろん個人的にはとても色々な事を考えさせられたが、このブログで政治的なハナシをするつもりはないし、何か活動的なことをしようなんて大それたことも考えない。それは僕は沖縄では単なるビジターでしかないからだ。
ただ、このとてつもなく綺麗で静かな日本の海を、下らない理由のために埋め立ててしまうというのはどうなのか。やはり普通の感覚では違和感を覚えざるを得ない。
自分には何も出来ないが、次はとりあえずちゃんとしたカメラを持って行こう。
「え?こんな綺麗な場所に重機を入れちゃうの?」という、もう少しリアルな写真が撮れればと思う。


名護市辺野古区の世帯数は900世帯、人口は1,700人程しかいないらしい。
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