我がロードキングは車検に旅立ちました。
もう完成形になって久しい私のロードキングは、数年前から特に何もカスタムはしていません。マフラー交換だけで何度もユーザー車検を通していましたが、今回は無理でした。
車検場のそばのテスター屋で光軸と排ガスをチェックして貰って検査に挑みましたが、まずは排ガスでNG。これはその場で調整して切り抜けようと思っていたのですが、ユーザー車検を目の敵にしているのか?と思ってしまうほど厳しい福岡陸運局の検査に太刀打ちする気にはなれず、自分で車検を通すことを諦めました。
一部だけ紹介するとこんな感じ。
例えばリアのウインカー。
ウインカーの面積は7平方センチ必要です。このウインカーは縦1センチ、幅7センチあります。前回は同じ福岡陸運局で定規で測られて簡単にパスしましたが、今回は角が丸い部分を差し引かれて落とされました。確かに角丸の部分を差し引けば、 0.x 平方センチは足りないでしょうね。
次にハンドルロック。
ハンドルロックの施錠が正常にできないとダメとの事でしたが、いままでそんなチェックを受けたことがなかったのと、検査項目に入っていることを知らなかったので、鍵を持って行っておらず NG となりました。
そして全長。
前後フェンダーの先端から、オモリの着いた紐を垂らして床にチョークで印を付け、メジャーで測ると4センチオーバー。許容される誤差は3センチなのだそうです。フェンダーモールを外して来れば「通してやる」と言われました。
最近は厳しいと聞いていましたが、これほどまでにいやらしく、細かいとは思いませんでした。そもそも前回普通に通している同じ場所に同じ車両を持ち込んで違う判断が出るというのはどうなんでしょう。
そもそも車検なんて自動車業界の単なる金儲け機会。こんな検査に意味なんてあるのかよ。と、毒づいてみても仕方ありません。だいたい、250cc 以下は車検無しなんだから、全部無しでもイイじゃんとか、とも思いますが、沢山の人々が従事している官民一体一大理権。決して無くなることはありません。
それにしても「マイナス査点」をするためだけにいる係員ほど可哀想なものはありません。良い点があっても褒めることも加点することも許されず、ダメ出ししか出来ない。落とされた人たちのイヤな気分と相まって、心なしか検査場の其処彼処にマイナスオーラが漂っています。「まあ彼らも仕事なんだし」と、私はサラッとスルーしましたが、「もうこうゆう場所とは関わりたくないなぁ」というのが素直な感想。で、早々に離脱を決意しました。
落とされたにも関わらず超ポジティブ人間の私は、久しぶりのノーマルマフラーのトルク感を楽しみながら帰路につきます。そして走りながら良いことを思いつきました。これからは車検は彼の所にお願いしよう!期せずして季節は秋!玄界灘は豊かな恵みをもたらしてくれています。
自宅に戻るとすぐに大阪の彼に電話してみました。
「車検落とされたよー。もう自分で行かない。だからこれからは毎回取りに来てー」
これぞ発想の転換!
二年毎にやってくる残念なイベントが、これからは楽しい引き取りイベントになりそうです!いや、実際楽しかったです。
そんな楽しい引き取りの様子はこちらでご覧いただけます♪