まだ代官山に住んでいた頃、しゃぶしゃぶを食べたくなると通っていたのが麻布十番にある「だるま」。
ハッキリ言ってここ以外でしゃぶしゃぶを食べたことはないし、食べたとしてもここより美味しかった記憶はないからそんなの食べたうちに入らない。とにかく、都内で、いや日本でしゃぶしゃぶと言えばココ以外は考えられなかった。
そんなだるまも東京を離れて暫くすると「閉店した」と聞かされた。ああ、もう日本で美味しいしゃぶしゃぶは食べられないのか。いや、日本で食べられないなら今後しゃぶしゃぶは食べられないじゃないかと落胆したものだ。ということでもう何年も私はしゃぶしゃぶを食べていない。
ところが数年前、なんとなく検索をしてみたら「だるま」がヒットした。なんと復活しただるまのホームページを見つけてしまったのだ。あれから数年、上京したら行こう！と思ってはいたものの、おひとり様弾丸上京が多かったのでなかなか行く機会に恵まれなかった。しかし、やっと今回行くことができた。
時間の見えないスケジュールでの上京だったので、事前に予約することはせず、当日の夕方に電話で予約した。するとだるまは一杯だが、となりのお店で同じメニューを出せますとのこと。もちろん予約を入れて電話を切った。
見覚えのある麻布十番の裏通り。以前の場所からほんの少しずれたところに「だるま」はあった。
となりの店になってしまったせいか、ガスコンロでの食事となったが、懐かしさを感じずにはいられない。お肉の盛り付けや、野菜の盛り付け、締めのうどんの作り方に、ザラザラのシャーベット。出された料理はどれも見覚えのあるものばかりだった。
この店で一番好きなのは、何と言っても「ごまだれ」。ここのごまだれがきっと世界一美味しいと思う。というか、ここ以外ではごまだれは食べないし食べられない。まあ、とにかく数年振りで食べたお肉は美味しいの一言。以前に比べると盛られたお肉が少し多いが、ごまだれで食すると以前の記憶が蘇ってくる。
ホームページを確認すると、「一旦休業してから実に7年ぶりの2018年11月末、ついにリニューアルオープンに至りました」とある。つまり、私が通っていたのは2011年以前と言うことだ。20代の頃から足繫く通っていたから、訪問回数は軽く100回は超えているはず。週二は当たり前、時にはそれ以上の頻度で訪れていた時期さえあった位なのだから。
何はともあれ、復活おめでとうございます。これからも上京した際には寄らせていただきます。