去年の冬に頚椎損傷をやってしまってから、医者から「次、コケたら車椅子」と宣言されています。
首が外部からの衝撃に極端に弱くなっているんですね。(運が良ければ車椅子で済みますが、悪いと全身不随みたいです)
普通ならバイク降りるんでしょうが、歩いてて転んだり、クルマで追突されても同じ結果だというので、構わずバイクに乗りまくっています。
以前の飛ばしっぷりをご存知の方は信じられないかもしれませんが、今ではかなり安全運転になりました。というよりトラウマになってしまってスピードが出せません。特に下り坂なんてダメですね。怪我の原因がスキーなので。
そもそも頚椎損傷で再びバイクに乗れていること自体が奇跡なので、生きていること、自分で動けること、バイクに乗れることに感謝しています。受傷直後カラダが動かない経験をしましたが、あの状態は自分にとっては死と同義です。
それ以来、100%転ばないという前提で運転するようになりました。とにかくリスクヘッジ。コーナーの先に砂が浮いていたら回避できるか、前のクルマが突然止まっても大丈夫か、ヨコのクルマがいきなり寄って来たらよけられるか、あの隙間から何か飛び出してこないか、後ろに居眠りトラックは潜んでいないか、そんな事を考えつつバイクに乗っています。いや、バイクに乗っているというより、感覚はチャリですかね。それもママチャリ。ノーヘルで乗れるのはママチャリまでです。
子供のころ、チャリでちょっと遠くに行くと知らない世界が開けて楽しかった。あの時、漕がなくて良ければ何処まででも行くのにな、なんて思っていましたが、今はそんな感覚でいろんな所に出掛けているのかもしれません。
そんな安全運転をしている反面、転んだら「アウト」なので今はヘルメットで頭を守ることにまったく意義を感じていません。だからずっと半キャップです。あ、それにグローブもしていませんね。カラダが動かなくなったら手なんていらないでしょ...。
そんな覚悟で乗っている 特殊な状況の私に追従してか、最近、半ヘルにした方がかなりいらっしゃるようなのですが、見ていて危ないなぁと思うことが多々あります。
自分が半へルなので言えた義理ではないのですが、半へルのくせにちゃんとしたヘルメットを被っている時と同じ運転というのはどうなんでしょう。半へルはノーヘルと同じですから、その辺りを自覚してほしいです。というよりも、まだ転倒経験のない人や、初心者の人は半へルやめにしませんか?
自分よりベテランの方に意見するつもりはありませんし、バイクに乗るのは自己責任なので誰が何をしても構わないとは思うのですが、バイクを完全に持て余している様な人が半へルだと、精神衛生上 良い気分ではありません。
まだ首をやる以前、峠でコケた事がありますがその時は地面に後頭部を強打しました。もちろん普通のヘルメットを被っていましたから大丈夫でしたけど。人間の頭はボーリング玉とだいたい同じ重さなんです。そんな重いもの、いざとなったら首では支えられないんです。だから路面に叩き付けられるわけですよ。(いまの自分だと首が逝ってお終いです。)
さて、ちょっと愚痴ってしまいましたが、ここからが本題。
最近、よくメディアに取り上げられているHIT AIRという商品が気になっています。
ロードキングにはデザイン的にミスマッチなんですが、いわゆる着るエアバッグです。
これなら「次、コケたら車椅子」が回避できそうな感じです。
ちょっと天から光が差してきた気分。
全くikeuraさんの言うとうりだと思います。先日も元GPレーサーのノリック選手が、サーキットではなく、一般道で事故で他界したという悲しい出来事がありましたよね。プロのレーサーでさえ回避できない事故がおきるんですから、自分の技量では・・・と考えさせられました。
自分も何度かバイク事故を起こしています。
1番は16歳の時の事故で今でも右ひざには人工靱帯と左手にはプレートが入っています。
強く頭も打ったのですが、フルフェイスのおかげで頭部は脳震盪で済みましたが、メットは傷だらけでした。
ハーレーというバイクはスタイル性からジェットヘルが精一杯ですが、本当はあごや顔も守る為にはフルフェイスが安心である事はいうまでも無いのですが、ファッション性を先行してしまう自分がいます。夏やスクーターなどもつい半ヘルにしてしまいます。悩みます。
安全か?見た目か?
ikeuraさん、HIT AIRインプレ期待してます。