到着した松江のビジネスホテル (本当は宍道湖温泉に泊まりたかったが、さすがに前日では宿は取れなかった) の前にバイクを停めたら、背中に 「Harley-Davidson」 と誇らしげにロゴの入った革ジャンを着込んだおじさんに話しかけられた。
「今日は何処も結構混んでたね」
「はあ、そうなんでしたか」
答えに窮して変な日本語になってしまったが、私の前を走るクルマは皆無だったのだから仕方ない。
どうして人は皆、国道を走りたがるのだろう?
ツーリングマップルで国道を示す赤い線は、自分にとっては忌避ラインでしかない。
そんなわけで人知れず、誰もいない道をひた走る。
あまりにも田舎過ぎて、クルマも通らなければ人もいない。
従って、飯を食うところもない。
しかしクルクルまわるコーナーが楽しすぎてそんなことも気にならない。
ああ、まだまだ走りたい!そう思いながら何時間も走っていたら鯉のぼりが現れた。
川原へ降りてダラーんと猫ろぶ。もとい寝転ぶ。
おじいちゃんとおばあちゃんが仲良くまどろむ。
家族連れがみんなでくつろぐ。
小さな子供が駈けずりまわる。
なんだかみんな楽しそうだ。
そして久しぶりに黒いボディに戻った我がロードキングも。
なんだかとても嬉しそうだ。
以前に松江に行った時の写真を探してみました。
タクシーの運ちゃんに連れて行ってもらった寿司屋は東本町の呉竹寿司だったようです。