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オプティマス199は、本当にアルコールで使えるか

さて、オプティマス 199 レンジャー です。
アルコールが使えるマルチフューエルストーブと謳っていますが、そもそも白ガスとアルコールが同じストーブで使えるとは思えません。
果たして実際に使えるものなのか、大いに疑問が残ります。
以前、コールマンのランタンに間違ってアルコールを入れてしまい、なかなか点火できずに困ったことがありました。あれを思い出すと、そう簡単にアルコールが燃焼するとは思えないのです。
ということで、実際にやってみました。
燃料用アルコールをタンクに半分以上入れます。ポンピングは40回ほどしてみました。
プレヒートカップに一杯のアルコールでしっかりとプレヒート。


アルコールが燃え尽きた辺りでバルブを開くと「シュー」と音がするのですぐに点火。
しかしなかなか火は安定せず、なかなか燃焼状態にはなりません。
バルブを開いては閉め、開いては閉めを繰り返し、追加のポンピングをしてみましたが、状況はあまり変わらないようです。
それでも10分位経つと、コブラバーナーの周りに火が集まり始めます。
薄いオレンジ色のアルコール特有の不完全燃焼が続き、暫くするとなんとなく青火になってきますが、なかなか火は安定しません。
青火になっても、すぐに火は消えてしまいます。
ここまでベランダでやっていたのですが、少し風があったのでこれが良くないようです。
風防を付けて続行しようかと思いましたが、そもそも昼間にやっていたため炎が見えないのでそのまま室内に持ち込みました。
部屋に持ち込んで分かったのは、消えたと思っていた火は消えたのではなく、見えなくなっていただけだということです。
青火での燃焼が完全燃焼に変わると、火が透明になっていたのです。
火が見えないとシューという音だけがして、単にガス漏れしているようにしか見えません。
しかし、透明な状態での燃焼がしばらく続くと、突然火は消えてしまいます。
これは自ら噴出する勢いで、自分自身が吹き消されてしまう感じです。
そしてその目に見えない炎が消えてしまうと、生ガスが周囲に広がり本当のガス漏れ状態に陥ります。
そのうちエアだけがシューっと出はするものの、混合気が出なくなりました。
タンク内圧が上がりすぎたのでしょうか?暫くエアだけを出していると、チュルチュルと燃料が混ざり始め、そしてまた炎上します。
左手はバルブに、右手にはライターを持ったまま、癖を探りながら試行錯誤をしましたが、結局、実用に耐える状態での燃焼には至りませんでした。
40分程格闘して、綺麗な青火が確認できていたのはほんの数分程度でした。
いつの間にかタンクが空になってしまったので、もう諦めました。
何かやり方がまずかったのかと思い、マニュアルを読み直してみました。

あれれ、私の英語力が正しければ「ディーラーで取り寄せできるので、アルコールを使うなら専用のニップルに交換して使うことを勧めます」と書いてあります。
なんと、そんなオチでしたか…。
どうやら199をアルコールで使うには、専用のニップルがないと難しい様です。

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