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5-3:爆煙に消える街

中華街
店を出ると顔の高さに投げ上げられた爆竹が目の前で爆発するという洗礼を受ける。
耳がキーンとしてしまったので、ポケットから耳栓を出して装着した。
この耳栓、たまたまバイクに積んであったシュアファイアのドラッグレース用の耳栓だ。
実はホテルを出発する時には装着していたのだが、周りの音も普通に聞こえるし爆竹の音もうるさかったので、「なんだ、全然遮音しないじゃないか」と思って外してしまっていたのだった。
再装着してからは具合がいい。
歩道が混んでいて、ちょっと車道を歩いていたりなんかすると、通りの向こうから爆竹の束が飛んでくるのだが、この耳栓をしてからは耳元で爆竹が爆発してもまったく飛び上がることが無くなった。
一定の音量を越えた音だけを遮断するのだろう。今日みたいなシチュエーションだと性能の高さを見せつけられる。
しかし今日が終われば、本当にドラッグレース会場に持っていかない限り、大して役に立たないのかもしれない。


一度は見ておいた方がいいよと言われていた精霊流し。
いったいどんなものかと思っていたけれど、基本的には爆竹祭りである。
長崎市街の至る所で大量の爆竹が絶え間なく点火されつづけている。
これが祭りでなかったら市街地戦が行われている戦場と間違うだろう。
ひと束の爆竹なんて線香花火。
ひと箱の爆竹で誰かが振りかえる。
十箱分の爆竹点火をみんな心待ちにしている。
百箱分の爆竹を持ったまま走れば注目の的。
そんな感じだ。

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