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8:終点大分

  • 断崖の道

昨夜は海鮮の旨い居酒屋のカウンターで、一人焼酎を呑みまくった。
グラスのつもりで焼酎を頼んだら、焼酎セットが出てきて驚いた。結局幾つ徳利を頼んだんだろう。
今日は少し二日酔いだ。
朝起きてテレビを点けると「宮崎北部・曇りのち雨」「大分・」曇りのち雨」と画面の上部に表示されている。あれ、今日は晴れなんじゃなかったの?
iPhoneで天気予報をチェックすると同じく「曇りのち雨」と、つれない予報。
でも大丈夫。もうオレは降られないから。
たっぷりの自信で、たっぷりの日焼け止めを腕と顔に塗って出発。
チェックアウトして外へ出ると、あらら。
道が濡れてるじゃないですか。さっきまで降ってたのかな?


久しぶりの大分の海沿い。アップダウンを伴う道もあれば、フラットな道が続くエリアもあり、大好きな道のひとつである。佐伯以南の海沿いルートは情緒たっぷりでとても気持ちがよい。
途中立ち寄った、佐伯の魚料理屋の海鮮丼が絶品だった。
自分で食材をご飯に乗せて海鮮丼を作るというものなんだが、目の前の板場で捌かれた魚は新鮮そのもの。海鮮丼なんてどこで食べても同じだろうと思っていたが、ここの海鮮丼はいままで食べたものの中で最高ランクだった。
湾を挟んで向こう側にこれから走る道が見える。
低いガードレールがグルッと湾を取り囲み、その向こうにはアスファルトの道路が走っている。視界の良いところでは対向車がやってくるのが随分と手前から確認できる。
右カーブは全て見通しが良いが、左カーブは全てブラインドコーナーだ。左側が山で、右が海だから。
昨日までと違うところは、今日はタイムリミットがあるということだ。
フェリーの出航時間までには大分港に到着しなくてはならない。
あとツーリングマップル何ページ分、というおおよその感覚で時間を計る。今日のコースは割りと余裕がある。気がする。
海面からすぐ近くの道路を、くるん、くるんと湾を巡る道を曲がりながら進む。その地形からほとんど真っすぐな道がないのが心地良い。地味だけどこの道は九州のお薦めコースの何番目かには入れたい道だ。


綺麗な海沿いは延々と続き、町になったり高台になったり湾内になってりしながら、ずっと同じ風景が繰り返される。
そして佐賀関半島。
まだ少し時間があったので、この小さな半島に迷い込んでみた。
あの有名な佐賀関の名前が付くこの半島には、当然漁港があるのだが、何故か製錬所も同居しており不思議な雰囲気が漂う。
そして時計回りに半島を進むととんでもない鋭角ターンやとんでもない砂利道やとんでもない×××が待ち受けていた。
もう少しゆっくり回りたかったのだが、フェリーの時間が迫っていたので後ろ髪を引かれながら足早に立ち去る。
不思議なお薦めスポット、佐賀関半島。
九州に訪れたら開聞岳と佐賀関半島は、是非回っていただきたい。
地図で見ると大分のフェリー乗り場はそれほど遠くはなかった。
しかし大分市街は予想外の大渋滞。
結構余裕があると思っていた道程も、ギリギリになって少し冷や汗が出た。
そしてフェリー乗り場到着。
夏休みの九州を堪能したバイク乗りたちが、ここで終わりを迎える。


ルートマップ

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