ゴールデンウィーク一日目。ヤマピーとホテルで朝食を食べながら行先を考えます。
行先の候補としては、和歌山か日本海側か徳島です。要するに現在地から南か北か西ということです。どちらへ向かっても楽しめそうだし、どちらへ向かっても距離は大して変わりません。二人して「オレは何処でもいいよ」と言うばかりでなかなか行き先が決まりませんでしたが、結局、北を目指すことにしました。久しぶりに裏山を走ってみたくなったのです。
大阪チョッパーズを出発すると、吹田から高速に乗って三木の辺りまで走ります。という、つもりで走り出したのですが、「吹田」と「中国道吹田」という二つの入口が現れました。「別にどっちでもいいだろう」と、特に考えもせずに「吹田」の入口へ入りました。するとどうでしょう。目的地の三木方面には行けず、神戸方面へ連行されてしまいました。
関西を離れてから早5年。もうこの辺りの土地勘が消えかけている様です。頭の中でリカバリー策を考えながら走り続けると、神戸市街から六甲山トンネルを抜けて北上するルートを思い出しました。少し遠回りになりますが、まあ良いでしょう。昔走った道を懐かしむという意味では、こちらの方が有意義だからです。
生田川で阪神高速を降りると、そのままトンネルへ突入。箕谷から一山超えるとそこは三木周辺。そして昔よく走った県道をズバビューンと駆け抜けます。
走るのは随分と久しぶりですが、田舎の景色はあまり変わらないものです。5年前にタイムスリップした様な気分でアクセルを開きます。見慣れた連続コーナーが現れると楽しくて仕方ありません。
ちょっと遠回りをしつつ、好きな道だけを選んで走って、午後のちょうどよい時間に目的地周辺に到着しました。テントが張れるスペースを探して荷物を降ろし、手早く設営をすると、城崎温泉に向かいます。
そういえば今日は昼飯を食べるのを忘れていたので、まずは温泉街で海鮮丼をいただきます。本当はウニ丼にしたかったのだけれど、当たりはずれが大きいメニューだけに、ここは安全牌を選択。まあまあ美味しい海鮮丼でした。
食事を済ますと温泉へ行って汗を流し、地元のスーパーで買い出し。とはいえ、腹いっぱいなので主に酒です。大量のビールと酎ハイと氷を積んで本日のキャンプ地である気比の浜へ戻ります。
ここは言わずと知れた、「燃えたあの場所」です。
その後、ここでキャンプをするのは何度目でしょう。あの日のことを思い出しつつ、今こうしてまた楽しめていることを感謝します。そして安全に煮炊きをして、安全に焚火をします。
あまり食べずに呑んでいたので眠くなるのが早いです。そして予想外に寒い。燃やす薪が無くなった辺りで就寝しました。おやすみなさい。