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No.9 ドリーマーで龍飛崎。クロマグロキャスティングゲーム!

朝の小泊港。

モンスターマグロ狙いで青森遠征。前日からの続きです。

二日目

今日は朝6時出船。昨日の教訓を元に、今日は5時前に起きて少し早めに宿を出た。
クルマでコンビニに向かっていると、不意に電話が鳴りだした。発信元は力船長だった。応答と書かれたアイコンをスライドすると、「もう行きますよ!早く早く!」と笑う声が聞こえてきた。時刻はまだ午前5時50分。「すぐ行きます!」と返事をして電話を切った。

港に着くと船に積んだままになっていた二本しか積んでいないロッドを船長がホルダーに立てている所だった。駐車場にクルマを停めて鍵を掛けると、コンビニ袋を持って船に走る。防波堤から船に乗り移ると程なく出船。「すんません。みんな出港していくの見てたら、居ても立っても居られなくなって電話しちゃいました」と船長。知ってる知ってる。もう船長の性格は良く分かったから、次からもう少し早めに動きますね。

というわけで朝6時過ぎには龍飛崎に到着。そしていつもの様にここから一歩も動きません。他の場所で 40キロクラスが跳ねようがそんなの無視。モンスターを狙うならこの場所に留まって、虎視眈々とチャンスを狙うのみなのです。

が、今日は全くサカナっ気がありませんでした。昼前になると二人とも集中力が途切れてきたので、昼飯に行くことにしました。すぐそこに見えていた龍飛漁港に入ると、港内の食堂でラーメンを注文。丘でランチって新鮮な感じでいいなぁ。
午後からも獲物を探す目で海を見つめて過ごしましたが、結局この日は何事もなく終了しました。


三日目

最終日は時化の為、出船中止。
無理すれば出られない感じじゃなかったけれど、素直に船長の判断に従います。こうゆうのは巡り合わせなので、無理して出たところで大して良いことはないのです。ゆっくり目に起きて宿の朝食をいただきます。食事が終わると荷物をまとめてチェックアウト。お会計を済ませて来年の予約を入れると、女将さんに挨拶をして出発。とはいえ行先なんて思い浮かばないので、とりあえず酸ヶ湯という温泉に行ってみることにしました。ナビに「すかゆ」と入れるとあとは指示に従って走るだけ。午前中には酸ヶ湯到着。

何の予備知識もなく建屋の入口にやってくると、入場券は自販機で売っていました。そこには二人のライダーが立ち塞がっていて、なにやら顔を見合わせながら相談していました。後ろに立って様子を窺うと、「どっちにする?混浴だって」と悩んでいます。気になって彼らの背中越しに券売機を見ると、「千人風呂(混浴。但し浸かるだけ)600円、小浴場(男女別。洗い場あり)600円、共通券 1,000円」と書いてありました。結局彼らは二人揃って混浴のチケットを買っていきました。自分はとりあえず髪を洗いたかったのと、彼らの行く末を見届けたかったので共通券をポチっとな。

まずは小浴場へ行ってボサボサになった髪の毛を洗います。湯船に浸かるとお湯は白い硫黄泉でイイ感じ。他に人は居なくて貸し切り状態。久しぶりにノンビリできました。ドライヤーで髪の毛を乾かして服を着ると、今度は千人風呂と書かれた方に行ってみます。少し広い脱衣所で服を脱ぎ捨てると、壁に浴場の地図と注意書きがありました。そこには「浴場の中央には標識が立っています。向かって左側が男性用、右側が女性用となりますので、右側のエリアには立ち入らないようにお願いします」と掛かれています。混浴だから見るのはいいけど、近くに寄っちゃダメよ。という事なのでしょう。

早速、手ぬぐい片手に浴場へ入ってみるとシュールな光景が広がっていました。二つある大浴場の左半分には20名ほどの男性たちが一定間隔で並んで座り、右半分はガラ空き。つまりは混浴と言えども女性は誰一人として入っていなかったのです。湯質は先ほどと変わらない様だったし、なんだか居たたまれなくなってすぐに出てきてしまいましたが、オトコ達がのぼせながら何かを待っている姿に失笑。なかなか面白い体験ができました。

その後は奥入瀬という所を経由しながら八戸へ向かってみます。バイクで走ると気持ちいいよと聞いていたオイラセは、クルマで走っても気持ちの良い道でした。真夏にバイクで是非とも訪れたい場所でした。なんとなく目指していた八戸に到着すると、時刻は午後4時。中途半端な時間で目ぼしい飲食店も営業しておらず、結局そのまま青森市街にとんぼ返り。駅前のホテルにチェックインをすると、近くの居酒屋で最後の晩餐。青森名物の料理をツマミに美味しい酒を飲むことが出来ました。


帰路

三連休明けの火曜日。午前9時過ぎの JAL便で帰路に就きます。
ホテルの朝食を食べてきたせいか、伊丹空港に到着してレストラン街をウロウロしてもあまり食欲が湧きません。乗り継ぎ二時間もあるしなぁ、と案内図を眺めていると見覚えのあるたこ焼き屋を発見。そういえば伊丹空港では明石焼きが食べられるのを思い出しました。少し歩いて目当ての店に入ると、生ビールと明石焼きを注文。たこ焼きは全国どこでも食べられるけれども、明石焼きは関西圏でしか食べられないからね。

今回は一緒に行きたいと言っていた人がドタキャンになったので単独釣行となりましたが、元々ひとりで行く予定だったので特に問題なし。むしろ一人の方が船の上を自由に使えるのでやっぱり楽だなーということを再認識。例えば私は一人の時はいつもルアーをガイドに掛けたりせずに、ロッドと一緒に床に置いておく。するとイザというときにパッと持ってパッと投げられるので便利なのだ。それに今回みたいに(いつもそうだけど)、投げれるタイミングがワンチャンスしか無かったりするので、本気で獲りたかったら一人チャーターがベストなのは言うまでもない。

前日に200キロオーバーが揚がっていたり、実際に200キロクラスが跳ねるのを目撃したりと、今年もモンスタークラスで活況の龍飛崎でしたが、残念ながら私個人の結果は出せませんでした。今年は5年目の挑戦になるのでそろそろ結果を出したかったのですが、モンスターゲットの壁は簡単には乗り越えられませんでした。

今年も船長を始めとして色んな人に再会できたので非常に有意義で楽しい遠征でした。そして「福岡から来た」と言うと、「YouTube 見たことある」とか「ブログ見てます」とか言ってくれる人が多くて驚きました。ご覧いただいている皆様どうもありがとうございます。とりあえず100キロオーバーのマグロを獲るまでは、このシリーズは続きますので、今後とも末永く宜しくお願いします。

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