今日も午前中だけ天気が悪いという予報。念願の平戸を走ったので九州はほぼ制覇できたつもりになりました。これで走らなくてはならないところはなくなってしまったので、今日は行きたいところが思いつきません。「さて、どこへ行こう。」正直、途方に暮れました。このまま本州に渡って走りながら帰ろうか。ホテルの朝食を食べながら地図を見て必死に考えます。そうだ!フェリーに乗ろう!
ここは唐津なのでフェリーに乗るなら壱岐か対馬が目的地の候補です。出航時間を調べると対馬行きは福岡から一時間後になっていました。ちょっとギリギリなので唐津港から壱岐島のフェリーに乗ることにします。壱岐行きなら出航はいまから一時間半後。唐津港まではここから15分です。
地図を見て壱岐島のサイズを確認すると、一時間もあれば一周できそうな感じです。10時のフェリーで壱岐に渡り、17時位のフェリーに乗ってこちらへ戻り、再び唐津のホテルに泊まる算段で出航しました。さすがにゴールデンウィークらしくフェリーは帰省の家族連れで一杯です。なんとか横になれるスペースを確保して爆睡。あっというまに壱岐到着です。
いったいどんな所だろうと少し不安を覚えつつ時計回りに走り出しました。1/3位韓国テイストが混じっているんじゃないかとか思っていましたが普通に日本でした。拍子抜けしつつ安心して走っているといきなり道端に鳥居出現。物珍しさも手伝って鳥居前に停車。地図を確認するともう島の西側は終わりの様です。これは時間が余るんじゃないかと思い のんびりペースで回ることにします。
漁船のたくさんいる漁港を通過して うろうろしていると「3キロ先、男岳」の看板を発見。いったい何があるのかさっぱり分かりませんが、まあ3キロならノープロブレムということでその看板に乗ってみることにしました。「魁!男塾」ってマガジンだったかな?ジャンプだったかな?なんて考えながら山を上ると駐車場が現れました。どうやら到着したようです。
するとそこに待っていたのはまたも鳥居でした。鳥居の連続です。これはもう鳥居みゆきです。
フェリーの時間まであと三時間。のんびり食事をして島の半分を走ればちょうどいい感じです。もう地図を見ながらの時間調整は完璧です。うにめしが旨いという壱岐の有名店で遅めのランチを取ることにしました。テーブルの上に乗った片付けきれていない食器が昼時の激混み具合を物語っていますが、ちょっと時間を外したのですんなり入店できました。
「これがオススメですよ」という「うにめし」を注文したら、出てきたのは炊き込みごはんみたいなものでした。うに丼みたいなものを勝手に想像していたので少し落胆。しかし聞けば「単品で生うにもありますよ」ということなので即座にオーダー。「いま殻から出して塩水でゆすいだだけ」という激ウマ生うにを、うにめしにトッピングして超贅沢セルフうに丼の完成です。いやぁ、美味かった!
あとはのんびり走ってフェリー乗り場に行くだけです。この島、国道・県道以外の普通の道もすべて綺麗に舗装されていて、どの脇道に逸れても大丈夫なことが分かってきたので勘で走ることにします。方向感覚だけは自信があるので、地図に無い道を使ってフェリー乗り場を目指します。
田んぼの真ん中を突っ切って走っていると、前方に巨大な鳥居出現。迷わず鳥居の真下にバイクを停めてシャッターを切ります。なんか今日は鳥居に縁があるらしい。
写真を撮っていたら、通りがかりの軽トラのおっちゃんが親指を立てながらニコやかに去っていく。壱岐はいいところだなぁ。なんて思っていたら目の前に巨大な公園があった。ここでキャンプできたら最高だ。でもこれ公園だよなぁ...。
iPhone の Google Map で現在地を確認すると「筒城浜キャンプ場」となっている。あれ?ここキャンプ場???
通りがかりの軽トラを無理やり停めて運転席側に回り、ブッチョウ面の怖そうなおっちゃんに聞いてみる。
「ここでキャンプしてもいいんですかね??」
「うん、いいんだよ。」
ブッチョウ面のまま答えてくれた。
「ありがとう!」
壱岐LOVE感が伝わったのだろうか、去り際に急に笑顔になったおっちゃん。
バイバイ。
ということで、この激やばサイトでキャンプ決定です。唐津のホテルにキャンセルの連絡を入れて、壱岐に一泊することにしました。この広いサイトを完全に独り占め。もう最高です。
そうと決まれば島唯一のショッピングスポット、グルメシティーダイエーに買出しです。この島こんなに人いたの?というくらいの賑わいです。まるで築地かと思うくらい普通に活魚とか活イカなんかを売っています。でもサカナは触れないので活アワビを購入。あと鯨と鯵も。
パスタで腹をいっぱいにして、冷え冷えビールで一人宴会スタートです。鯨は肴にピッタリだし、鯵はさばきたての味だし、アワビは回るし、もうとろけちゃいそうです。
こりゃあ ヒットエンドラ~ン ヒットエンドラ~ン ですな