深夜、ホテルのエレベーター前の自販機に小銭を入れまくってアルコールを引っぱり出し、人知れず露天風呂に何度も出たり入ったりしながら温泉を堪能した昨夜のツケが、眠くて仕方ないという形で襲ってきた朝。チェックインの時に聞かれた朝食の時間を律儀に守って8時半に朝食を取る。その後、宿からもらった「くじら博物館」のタダ券を使って実物大シロナガスクジラを見に行ったのち、ノロノロと帰宅の途につく。
どうも燃え尽きちゃってるみたいだし、どの道を走ってもあまり楽しめないんだろうなぁと諦めにも近い悟りを勝手に開いて、新宮からR168を北上する最寄りの最短コースを選択して走りだす。前半は景色が良くて緩やかなカーブの続く川沿いの広い道。前後をマーチとかビッツとか普通の乗用車に挟まれたまま、だらーん、だらーん、とコーナーを一つづつクリアして虚無に走る。
途中から道が徐々に細くなり、1.5車線だったり2車線だったりを繰り返すようになってくると自分のエンジンも掛かり始めた。あれ、この道結構面白い!道が狭くなってくるとクルマの数も減り始め、どんどん楽しくなってくる。どうも1~1.5車線くらいの道がやっぱり一番性に合っているようだ。教習所のS字クランクみたいな道のコーナーを、アクセルの開閉でクリアする。
そんな気持ちのいい道も数時間走ると終了。まだまだ自宅からは随分遠いところに居る。移動のためには普通の道を走らなければいけないし、最後は高速道路も走らなくてはならない。最後の高速はたった40分だったけれど、九州の快適さに慣れてしまった自分には結構キツかった。大袈裟だけど楽しかったツーリングがで全部帳消しになった気分だ。
第二阪奈から環状線に入って芦屋に向かう道のりは、首都高の6号三郷線から都心環状線経由で渋谷に帰るルートを彷彿とさせる。最初と最後に高速乗るのがイヤだから引越してきたんじゃないのかオレ。なんて贅沢な自問自答をしながら帰宅。
随分早い時間帯に自宅に着いて、風呂に入ってビールを飲んでソファーで昼寝。うん、割りと楽しい週末になった。来週も天気が良ければふらりと出掛けてみよう。
R168の北上を好むとは。
かなりの酷道です。私は避けてます。
毎回思います。走りたかったとね。