これは私の美的感覚に反するものなので、こんなの付けたままにするのはとってもイヤなんだけど、ちょっと思う所があって、その効果を試してみたくて買ってみた。巷では「お尻の下を風が通る!」とか言われているらしいが、果たして本当に涼しいのだろうか。とりあえず、今週末限定で装着してみることにする。
と、先週記事を書いたのだが、実際に使ってみたのでレポートする。
乗っているときには誰にも気づかれることはないが、至近距離で見ると痛々しいほどにシニア感が満載で、ビジュアル的には目も当てられない代物なのだが、この威力たるや想像を絶して凄まじかった。
三連休初日。初めてのエアスルーシートを装着してガレージを出発する。ほどなく高速道路に乗ると、すぐにお尻が冷たいことに気が付く。シートとお尻の間のすき間に風が通っているのだ!この日の気温は 35度を超えていたのだが、このエアスルーシートのおかげで快適に過ごすことができた。
高速を降りて山道へ入る。レザーのシートが経年変化によってツルツルしてきていて困っていたのだが、このエアスルーシートを装着すると、それ自体が滑り止めになって滑らずに済んだ。シート高が多少は上がっているのだろうが、ほんの5ミリほどなので全く問題ない。座った感じも別に痛いこともなく快適である。
走り始めて半日も過ぎると、エアスルーシートはもはや普通のものになってしまう。するとあまりありがたみが感じられなくなってしまうのだが、一度バイクを降りて汗ばんだりした後で走り出すと、再びお尻の下がスースーするので風が通っていることが如実に分かる。それはたとえ低速であってもすぐに実感することができるのでやっぱり凄い!
夏に何時間もロードを走っていると、ジーンズのお尻の部分が汗で湿ってくることがあるけれど、今回はそれが全くなかった。
炎天下にバイクを停めていると、跨るのがイヤになるほどレザーシートは熱くなってしまうが、このシートのおかげでそんな心配も皆無になった。
この連休は記録的な暑さが続いていたにも関わらず、なんとかバイクに乗り続けられてのは、このエアスルーシートのおかげである。ただ、やはりこのビジュアルはいただけない。
が、既に解決策に目途は付いている。実装にはしばらく時間が掛かると思うけれども、まあそのうち解決する見込みなのでお楽しみに。
とりあえず夏にバイクに乗ろうとか思っているの方は、騙されたと思って買ってみてください。
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エンジンからの熱を遮断してくれるヒートプロテクションシートをシートの裏側に貼り付けると、更に効果が期待できます。