また新しいテントを買いました。今度はヒルバーグ ナロ3GT(HILLEBERG Nallo 3 GT)です。
5月のキャンプが思いのほか寒かったので何か対策をしないとな、と自分に言い訳をしてこの前室のお化けみたいなテントを買いました。真ん中のポールを境に、前方が前室で後方が寝室です。
ミーティング会場でペグの打てない場所に遭遇した苦い経験から、自立しないテントにはまるで興味がなかったのですが、予め行先が決まっているキャンプなら別に問題ないじゃん?それに多分もうミーティングには行かないし。ということで、初のトンネル型テントです。ナロGTシリーズには、二人用から四人用までラインナップされていて、二人用か三人用か迷いましたが、重量が300グラムしか違わないのに横幅が30センチも広かったので三人用をチョイス。前後2本づつ、計4本のペグでテンションを掛けると、モスラの様な、王蟲の様なテントが立ち上がります。
ヒルバーグのテントは国内で買うと高いので、いつもの様に海外から個人輸入(ちなみに私が HILLEBERG を使い始めたのは A&F での取扱いが始まるより前です)。ちょっと時間が掛かりましたが、おかげで安く手に入れることができました。到着してしまうとすぐにでも使ってみたくなるのが人情ですが、週間天気予報を見ると週末のキャンプは厳しそう。このまま梅雨入りしてしまうと来週以降もどうなるか分かりません。ならばちょっとだけ近場のキャンプ場へ出向いてみようか。
仕事を少し早めに終わらせて午後5時に出発。そのまま西へ100キロほど西へ走るとイイ感じのキャンプ場がありました。
家で開けても仕方ないので、届いたばかりのテントはこの場所に着いてから初めて中身を出しました。最初、どうやって畳まれているのか理解するのに少しだけ時間が掛かりましたが、さすがヒルバーグという感じですんなりと設営完了。前側のペグダウンを最初にしておけば、風が吹いていても簡単に立てることができそうです。差し込み式のポールはあまり得意ではないので奥まで入れるのに少し手こずりましたが、あとは後ろから引っ張ってペグダウンして出来上がり。一応、その一部始終を動画に収めましたので冒頭に掲載しています。興味のある方はどうぞ。
でもこのテント、あまりカッコ良くはないよね。
さて、設営が終わると急いで温泉へ走ります。キャンプ場からおそそ4分の距離に平戸城が見える露天風呂がありました。もちろん客は誰もいなくて貸し切り状態。もう少しのんびりしたいところでしたが、日没間近だったので後ろ髪を引かれつつ温泉を後にします。真っ暗になりかけの道を走ってキャンプ場に戻ると、温泉に行く前から氷漬けにしておいた冷え冷えビールでひとり乾杯。プハー!と唸りながら、鶏肉と牛肉を焼いて食べました。
目の前が海の、丘の上のキャンプ場。海風か冷たかったけれど、このテントならすべての煮炊きを前室で行うことも出来るので至極快適です。これなら寒くなってもキャンプに行けるな。辺りが真っ暗になってから外を覗いてみると、遠くの海に一列に漁火が並んでいて綺麗でした。
いつまでも新しいテントの中ではしゃいでいたい気分でしたが、午後11時過ぎには酒が切れてやむなく就寝。いつもなら夜中に目が覚めるところですが、今日は大きめエアマットのおかげか、朝までグッスリ疲れ知らずで眠ることができました。
朝は5時過ぎに小鳥のさえずりで目が覚めました。それでもシュラフの中でゴロゴロしていると、昇り始めた太陽がテント内を熱してくる。仕方なく起きるとコーヒーを飲んでいつものカレーパスタでしっかり朝食。手早く撤収を済ませて午前7時に走り出すと、割りとノンビリしてきたつもりだったけれど午前9時には自宅に到着。
ずっとキャンプは週末に行くものと思っていましたが、これなら平日に行けるじゃん。いまの時期なら日没は19時半。折角、九州に住んでいるのだから、もっと田舎を楽しまなきゃ。と、気が付いた水曜日の夜でした。