パシフィコ横浜でハーレーの展示会(ハーレーファミリーEXPO in 横浜2003)があるという事を知り、軽い気持ちで出かけてみた。
時折、通りがかりのディーラーを覗く程度だったので、ハーレー全モデルを目の当たりにできるいいチャンスだと思っていた。
免許を取って、試乗を繰り返して、車種を絞り込んで、来年の春には納車されれば、という希望的スケジュールを思い描いていた。
会場に着くと、当たり前だがズラリとならぶハーレー達。初めて見るモデルも並ぶ。
最初はファットボーイと思っていたが、最近気になり始めていたロードキングを目で探す。
ファットボーイは店頭で見たことがあったが、ロードキングはここで初めて見た。
本物を目の当たりにしたら、すっかり心奪われてしまった。
「またがってみていいですよ」そう言う係員に促されて、またがってみる。デカイ。なんだこれ。
ファットボーイとロードキングを行ったり来たり。何度となくまたがってみたりする。
ひととおり見てまわり、そろそろ帰ろうかとしていたところ、ロードキングの傍らで「見積りだけでも持っていってください」と声を掛けられる。
「ハーレーの見積り」には興味があったので、見積りだけ貰って帰ることにした。
もちろん、まだ買うつもりなんてなかったが、100周年モデルを手に入れる最後のチャンス、展示会なので特別価格が出せる、あくまでも展示会での特価なのでこの会場で契約しなければこの値段はダメ。気が付くと商談が始まっていた。そしてそこには、車両価格に消費税、それに諸経費があってだいたいこのくらいだろう、という予想金額を遥かに下回る、驚きの金額が提示されていた。
最終日の終了間際、係員のセールストークにも熱が入る。既に展示会終了15分前。そんな短時間で決められるわけがない。
まだ少しファットボーイと迷っているのにロードキング?まだ乗ったことないのに?最後の2003年モデル?そもそも今買うべきなの?
だいたいさぁ、まだ大型免許も無いのよ…泣。
そして展示会は終了。一般客は帰り、関係者の終礼が始まり、展示車両が運び出されていく。
どこからともなく、商談対象のロードキングが目の前に運ばれてきた。
「とりあえず今日は契約書にサインを貰って、2、3日考えていただいてから、キャンセルされてもいいですよ。」
そうか、キャンセルしてもいいのか。その言葉で、あっさり契約書にサイン。
サインをしてしまうと、不思議な安堵感に包まれて、写真を撮る余裕が出てきた。
これが自分のロードキングか。そう思う瞬間、既にキャンセルするつもりなどすっかりなくなっていることに気が付いた。
契約書とノベルティを持たされて会場を後にする。
それから数時間、「あぁ、ロードキング買っちゃった。ロードキング買っちゃったよ。」と繰り返し繰り返しつぶやいていた。
>ikeuraさん、この頃懐かしいっしょ〜^^
新車時のタイヤって、ブルーリボン??