スタジオオーシャンマークから発売された、トラックスプリットリング。
サイズの割りに強度が高いので、思わず飛びついてしまったのですが、現物を見るとあまりにも線径が細い。
「これ、大丈夫?」 という感じです。
何でも実際に試してみないと気が済まない性分の私は、いつもの様に破断テストをしてみることにしました。
とはいえ、実際の強度を測定する機材なんて持っていないので、複数のパーツを組み合わせて、相対的な強度を調べるという手法を取ります。方法はバイク用のジャッキを使用して、両側から引っ張るだけです。
まずは左から、カーペンター強化スプリットリング200lb、カーペンター強化ボールベアリングスイベル#4、トラックスプリットリングT-SR5(破壊強度400lb、変形強度330lb)、PRO SHOP MOGIオリジナル ジギング用スイベル#5、トラックスプリットリングT-SR6(破壊強度440lb、変形強度400lb)、カーペンター強化ボールベアリングスイベル#6、カーペンター強化スプリットリング250lb という並びになります。
スイベルを間に挟んだ理由は、個人的に各サイズのスイベルが、どの程度の強度があるのかを知りたかったからです。スイベルには強度表示がされていないので、いつも大き目をチョイスしていましたが、なるべく小さいサイズを使いたいという意図があります。
スプリットリングは左から、200lb、400lb、440lb、250lb なので、各表示が本当なら、まずは両側の二つが飛ぶはずです。
しかし実際は、破壊強度400lbであるはずの、スタジオオーシャンマーク T-SR5 が最初に壊れました。
しかもかなりあっさり飛びました。
一番左のスプリットリングは、カーペンターの200lb ですが、なんとか持ちこたえています。
ということは、T-SR5 の破壊強度は 200lb 以下という事ですね。
なんて残念な結果なんでしょう。予想通りだっただけにガッカリです。
パッケージ記載の強度表示は、もしかすると印刷ミスではないでしょうか?
大量に買ってしまった T-SR5 は、もう使う気になれません。
これ、返品できませんか?> メーカーの人。
気を取り直して先へ進みましょう。
壊れた T-SR5 を T-SR6 に交換して、実験を再開します。
すると、次はやはり既に変形していたカーペンター強化スプリットリング200lb が飛びました。
これは順当と言っていいのでしょうか?
そして、そのあとでカーペンター強化ボールベアリングスイベル#4 が壊れました。
#4 の割りには、かなり持ちこたえた方だと思います。
ちなみに、溶接リング部分が壊れただけで、スイベル部に異常は全くありませんでした。
壊れた部分を外して、先へ進みます。
この段階で、T-SR6 – スイベル#5 – T-SR6 – スイベル#6 – カーペンター250LB になりました。
ついに、カーペンター強化スプリットリング 250lb が壊れました。
T-SR6 は若干伸びていますが、ちゃんと持ちこたえていました。
ということで、結論。
スタジオオーシャンマーク トラックスプリットリング T-SR5 は、破壊強度 400lb と謳っているくせに、カーペンター強化スプリットリング200lb よりも先に壊れた。
スタジオオーシャンマーク トラックスプリットリング T-SR6 は、破壊強度 440lb と謳っているだけあって、カーペンター強化スプリットリング250lb よりも強力だった。
T-SR5 は微妙だけど、T-SR6 は自分より大型のスプリットリングの代わりに十分使えるということが分かった。
スイベルに関しては、#5 は余裕で250lb 以上の強度があり、#4 でも 200lb 以上の強度がある。
しかも壊れたり変形したのは溶接リング部分であり、スイベル部に異常はまったく認められなかった。
スイベル本体の強度はかなり高いので、気にするべきは、その両側の「溶接リングの線径である」 ということが分かった。
※ あくまでも対マグロ戦用のラインシステムをどうするか? を、検証するための個人的な実験です。
おまけ:T-SR4 はフィードポッパーに付けると開いちゃう の巻き
コメントを書く