元旦は大量に買い込んだ食材と共に家に籠もっていた。
そして1月2日。天気が良いので初詣に出掛けることにした。
調べてみると近所に普天満宮というのがあったのでそこを目指す。
近くまで行っても道が渋滞している気配はない。おおコレは大丈夫だ、と思ったら道路脇の歩道に長い行列出現。クルマは空いているが人の行列が凄い。これはちょっと並びたくないなぁ。
この先にももう一つの詣所の成田山があることが分かっていたのでそのまま素通り。暫く走ると高台に出て東海岸が見えてきた。この景色を ミタ 途端スイッチが入った。
目指していたはずの成田山を素通りして海を目指す!
山を下り、何処へ向かおうかと考えながらも適当に走っていたら「海中道路」の文字が出現。よし、海中道路を目指そう。承知しました。
そういえばどこかでおっちゃんが「晴れたら海中道路へ行くといいよねー。」と、言っていたのを思い出した。確かに今日みたいに晴れていれば、あの道は気持ちいいに違いない。
海中道路をパタパタと流し、気持ちの良い走り初めを堪能していたら右手に浜比嘉島へ向かう橋がみえてきた。 よし、あれを渡ろう。
橋を超えて島に突き当たるとT字路だ。確かこの島は一周できなかった筈(以前、Z4で来ている。二度目の来訪がカブになるとは夢にも思わなかった)。で、とりあえず左へ曲がってみた。しばらく走ると突き当たり。そしてクルマだと入るのを少し躊躇するローカルな細い道。それをズンズン入っていく。濃緑の道を暫く走ると「左、シルミチュー」という謎の案内板が出現。まあ何かあるってことだな?と、素直に曲がる。そして数百メートル走ると砂利の駐車場が出現して道は行き止まりになった。
バイクを停めてまず目に入ったのは「シルミチュー公園」の看板。あの看板が指していたのはこの公園のことか?しかしシルミチューってなんだろう?うろうろすると小さな小島みたいなものがあった。観光客がビーチからその岩の塊みたいな島の写真を撮っている。ああ、あれがシルミチューだな?いわゆる夫婦岩みたいなものか。
自分も写真にその岩山を収めて帰ろうとしたら、違う方向に伸びる道の入口にシルミチューを示唆する乗り入れ禁止の看板を発見。もしかするとこの奥に何かあるのか?
誰もいない細い砂利道をズシャズシャと音を立てながら歩いていくと鳥居出現。おお!鳥居みゆきだ!鳥居のそばに行くと案内板があった。どうやらここが「シルミチュー」の様だ。
初詣に出掛けたのに二箇所も詣所を素通りして、なんとなく走っていたら鳥居に行き着いた。これはまた呼ばれた?うん、多分そうゆうこと。
だれもいない霊場で琉球の神様にお賽銭して「沖縄に来ました、これから宜しく。」と、お参りしてきた。良く分からないけど、これでいいんだと思う。
午後3時を過ぎると急激に気温が下がり始めるところは沖縄でも少しだけ冬を感じさせる。日はまだ高いけれど帰路に付く。
帰り道。少しは空いたかな?と思いながら成田山の前を通るけれども前後数キロに渡り長い渋滞。バイクじゃなかったら気が変になる長さだ。スルスルと渋滞をパスしてバイク置き場にたどり着く。ここから先もものすごい行列。でももうお参りは済ませたので、行列をパスして境内へ行き、去年一年間肌身離さず持っていた厄除けのお守りを返してきた(古札と書いてあるところに台はなく、お守りがたくさん縛り付けられている紐があったのでそこに一緒に縛り付けて帰ってきた)。
そういえば、途中でロードキングを二台も見かけた。沖縄にも居るんだね。沖縄の人、見てますか?
それからバイクパーキングで「このヒャクジュウ、カッコいいですねぇ」と原付に兄ちゃんに話しかけられてしまった。シート変えてありますねとか、ボアアップがどうですね、とか言われてちょっと困った。ミラーとグリップ換えると可愛くなりますよ、とアドバイスまで貰ってしまった。
そうか、今オレはそっちの人たちに仲間だと思われてしまうのか。
今度から、ただの漁師に見えるように気をつけよう。
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