GoPro Fusion が、まったく使えない代物だったので早速返品した件。

鳴り物入りで我が家にやってきた GoPro Fusion ですが、まったくのダメダメプロダクトでした。実働2時間にして、早速、手放すことにしました。

本当は昨年の11月に発売だった筈なのですが、購入できたのは今年の1月。しかも私が購入した直後から、再び発売が中止されていました。どうやら数日間だけ発売された模様です。
そんな理由もあってか、ヤフオクでの取引価格は高騰していました。しめしめと思いながら定価スタートで出品したのですが、なかなか入札が入りません。おかしいな?と思って調べてみると、ちょうど私がヤフオクに出品したその日から、Fusion の発売が再開されていました。

買った値段より高く売れる、というオイシイ話は夢と消えましたが、代わりに GoPro サイトで「返金保証」の文字をみつけました。どうやら GoPro 製品は購入してから30日以内なら理由は問わず返品が可能だったみたいです。
使った後でも返品できるならヤフオクのお世話になる必要はありません。早速 GoPro サポートへ電話してみると、すぐに返品には応じてもらえました。但し、返品先はシンガポールで送料はこちらの負担。EMS(国際スピード郵便)の 2,900円が持ち出しの出費となりました。

ということで、さよなら GoPro Fusion 。
いったい君の何がイケなかったのか、ちょっと検証してみましょう。

画像の取り込みに想像を絶する時間が掛かる

前後カメラでそれぞれ一枚づつSDカードを使うので、本体にカードは二枚入ります。まずはこの二つに分かれたデータを一つにまとめる作業が発生するのですが、これにやたらと時間が掛かります。というか、一度もこの作業は完了できませんでした。

沖縄で仕事用に使っているパソコンは古いので、GoPro Fusion 用のアプリケーションは起動すらできませんでした。仕方なくノートPCでこの作業をしてみましたが、データコンバートの途中でハングアップしてしまいます。しかも40分くらい経ってから。2017年モデルの LAVIE Z(CPUもメモリもディスクも全部最高スペックで組んである)ですから、スペック不足という訳ではないと思うのですが。

何度やってもうまく行かないし、もうどうでも良くなって試すことすらやめてしまいました。アプリケーションの最適化がちゃんと成されていないのでしょうね。発売が遅れたのもアプリケーションの開発が追いついていないらしいと聞いていましたし。まあ、はっきり言って「使い物にならない」でした。 ハングアップしなかったとしても、このコンバート作業には実録時間の数倍の時間が掛かりそうです(2時間の録画データの処理に10時間以上掛かるってマジかよ?)。福岡に帰ったらまともな PC でもう一度くらいは試してみようと思いますが、とにかく生半可な PC では相当な時間が掛かることだけは確かです。

ちなみに iPhone 用のアプリでもデータコンバートを試してみましたが、こちらも同様に相当な時間を待たされてから、「できませんでした」とか言われて呆れてしまいました。

この形状はやっぱり使いにくい

初めて見た瞬間から分かってはいたことですが、やはりこの GoPro Fusion の頭でっかちの形状はデカいし重い。ちょっと縦長のデジカメ持ってる気分になります。何かトレードオフがあるのならばと期待していましたが、何もありませんでした。そうするとこんなのとてもじゃないけど、持って出かける気にはなりません。もう二回りくらい小さくならないと GoPro とは名乗れませんよ。

前後カメラの繋ぎ目が結構適当

ホームページには「完全にシームレス」とか書かれていましたが、実際に撮れた映像では、前後カメラの繋ぎ目はすぐに分かるレベルでした。なので、カメラのサイド側の映像はほぼ使えません。360度カメラなのに、向きを意識しなくてはならないのはちょっと辛い。
あとはカメラの下側、要するに三脚を取り付けている辺りの映像もちょっと不自然です。三脚が映らないように画像処理されているのだと思いますが、自分の手が消えていたりする部分はちょっと不気味でさえあります。

そもそも使用用途が思いつかない

じゃあ買うなよって話ですが、こうゆう商品は買ってから用途を思いつくことって良くありますよね。というか GoPro こそが、そうゆうプロダクトだったはずです。
しかしこの Fusion に関しては何にも思いつきませんでした。というより「これ、どこに付けるの?」って感じです。マウントできないなら持って歩くしかありませんが、そんな気も起きません。だってデカいんだもん。

そもそも歪んでいる映像が気に入らない

じゃあなんで買ったんだよって話ですが、ホームページには「あとから普通の映像が切り出せる」みたいなことが書いてあったんです。とりあえずカメラだけ回しておけば、帰ってきてから歪みない全方向の画像を自由に切り出せると。
まあ確かにそれに近いことは出来るのですが、やっぱり魚眼レンズの映像なのでどうしても歪みが出てしまいますね。メーカーが出しているプロモーション映像は綺麗に出来上がっていますが、実際に使ってみると、自分的には使い物にならないレベル、という判断となりました。

使ってみたので次へ行ける

まあ、大本命の Fusion は一度試してみなくてはと思っていましたので、これはこれで良かったです。GoPro カメラは送料負担だけで一か月試せるということが分かったので、気になる人はレンタルのつもりで購入してみてはいかがでしょうか。
世の中のレビューサイトなんて大して役に立ちません。特にカタログやネットの情報を寄せ集めて勝手に評価しているだけのサイト。それって何か意味あるの?
やはりなんでも自分で試してみなくては本当のことは分からないものです。とりあえず Fusion を試すことができたので、これで心置きなく自分の好きなカメラが買えるというものです。次はずっと狙っていた RYLO 行きます。

結論としてはゴミレベルにダメダメだった

墜落事故を起こしてリコール&発売中止になった GoPro 社のドローン KARMA 同様、現状の GoPro Fusion は完全な失敗作と言っても良いのではないでしょうか。THETAGear360Insta360 など、もっと安くて高性能な 360度カメラが多数売られている中、後発のくせにこのサイズでこの性能の機種を恥ずかしげもなく発売できたものだなぁと感心します。
DJI  MAVIC PRO よりも性能が半分以下のくせにサイズが倍以上あった GoPro KARMA (あまりにも酷すぎて GoPro 社はドローン事業から撤退済)を見た時に GoPro 社の終焉を感じ取ってはいましたが、それでも GoPro のカメラは大好きなので密かに期待していたのですよ。でもこんな出来では最高峰とは到底言えないし、魅力もまったく感じません。
そもそも 360度カメラを使おうとする人って、ダイビングとかスカイダイビングとかスノーボードとかカヌーとか、アクション系のアクティビティをする人たちなのです。彼らのアタマに付けるには、この製品はデカすぎます。こんなの付けて飛び回ったら、クビ捻挫しちゃいます!

結局、360度カメラは遊びの域を出ない

実際に使ってみた感想がこれです。今更ですが、どう頑張っても360度カメラなんて、メインカメラには成り得ないのだと分かりました。撮れた映像は「面白アクセント」程度に使うのが良いみたいです。
そうと分かってしまうと、もう別にオモチャでもなんでもいいや、という割り切りができました。と云うことで返金になる筈の $800 を使って、早速、別のカメラを注文してみました。またしても 360度カメラですが、このサイズなら使えそうでしょ?

***

。へ続く。

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Category: カメラ

xxx

バイク乗りです。愛車は2003年式ロードキングと BMW K1600B。ノマドワーカーなので夏は福岡、冬は沖縄に住んでいます。

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