カメラ

考察 GoPro Fusion とはいったい何だったのか。

2018年2月10日

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GoPro Fusion が、まったく使えない代物だったので早速返品した件。からの続き。

結局のところ GoPro Fusion とは、既存の GoPro を二台背中合わせにくっつけただけのモノだったのではないかという疑念が沸々と沸き起こってきた。レンズと基盤をアジの開きみたいに背開きにして、バッテリーを挟んで二台を張り付けるとちょうどこの形状になる。

一台のカメラに二枚のSDカードが入る仕組み、レンズが前後でオフセットしている不思議、ソフトウェアで前後カメラの映像を合成しようとしている手法。そう考えれば巨大で重たい GoPro Fusion が生まれてしまった悲劇に説明が付くではないか。
それに彼らには前科がある。そう、例の KARMA だ。

同社の最大の失敗作といえば、リコールになった末にドローン事業撤退に至らしめた GoPro KARMA 。あれは単純に「GoPro HERO5 を飛ばしてみたら面白いんじゃね？」というだけの製品だった。

なんとか GoPro HERO5 を飛ばすという目的は達成したものの、ドローンに必要と思われる機能はほとんど搭載されておらず、まったく売れなかった。既存の GoPro カメラ本体とジンバルのを飛ばすために逆算して出来上がったのがあの巨体。ドローンというよりは、カメラを打ち上げるための単なるラジコン。まあ言ってみれば手抜き商品だったのだろう。なんとなく背開き二枚重ねの Fusion に通じるものがある。

時同じくして発表された DJI MAVIC PRO が、専用設計の小型カメラを搭載して、障害物回避や自動追尾機能など、ドローンに望まれるあらゆる機能を搭載して、尚且つ超小型のパッケージングで大成功を収めたのとは対照的である。

さて、ボロクソ書いてしまったけれども、私は GoPro が大好きだ。
HERO5 Black, HERO6 Black, HERO5 Session, HERO5 Session と GoPro のカメラは四台も持っているし、REMO も二台常備で常に酷使している。もう GoPro がないと生きていけないと言っても過言ではない。
GoPro を使うとこんなにカッコいい画が撮れるという証明に、動画のリンクも添えておこう。GoProで撮影した作品群

世の中もきっとそうだ。GoPro に代わるアクションカメラなんて早々ないのである。いや、あるにはあるが、大量に氾濫しまくっている GoPro マウント資産が他のカメラへの移行を許さないのである。GoPro 社は、あのマウント形状でライセンス料が入ってくる仕組みでも作っていれば今ごろ大儲けできていたのかもしれないが、彼ら自身もあれが一世を風靡するとは夢にも思っていなかったのだろう。

最新の GoPro HERO6 は、割と秀逸だった。やはり国産の最新カメラに比べると「うーん」と唸らざるを得ない点は沢山あるが、彼らにしてはよくやった。次にすべきは GoPro HERO6 Session を発売することだ。これが発売になったら私は手持ちの HERO5 Session からすかさず買い替える。ほらもう $1000 売上確定じゃないか。

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私はいま、先週注文した別のカメラが届くのを待っているところなのだが、実はかなりワクワクしている。そういえば Fusion のときは届くまでも、届いてからも、まったくワクワクしなかった。結局はそうゆうことなのだ。

GoPro 社が再建を果たすには、ユーザーをワクワクさせるプロダクトを生み出す力を再び取り戻すしかないのである。頑張れ GoPro ～

※この記事は投稿から約7年経過しています。

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