3DAY からの続き。
今年の龍飛には100キロ以下のお手頃サイズがまったく姿を見せておらず、メジと150キロクラスしかいないらしい。
例年8月は久六島が好調らしいが今年は全くダメだったらしい。今年の七里が好調だったのは、いつも久六島まで上がるマグロが七里に留まっていたからではないかとの予測。
また、今年 100キロオーバーが多いのは、日本海側のサカナではなく、太平洋側から群れが入ってきているのではないかとのこと。大間で全くマグロが獲れていないことが予測の根拠。
シイラパターンに遭遇する頻度は低く、日に一度見られればラッキーという感じ。
チャンスは少ないが、今年はモンスタークラスが沢山泳いでいることは確実なので、もう少し狙えればなんとか取れそうな気もする。
三日間で26時間、海の上にいて、ずっと海面を見続けていた。
龍飛崎に留まって、ナブラを探すことも追い掛けることもせず、ただ待ち続けた。
一か八かの一点掛け。ワンチャンスにすべてを掛ける壮大なるギャンブル。
その結果、夢の100キロオーバーとコンタクトできたことは嬉しいし、一瞬のチャンスを的確に捉えられたことについてのやり切った感はあるが、やっぱり悔しい。
条件が揃ってラッキーにラッキーが重ならないと獲れないのだと実感した。
あと1センチフックの位置がズレていれば、あと少しルアーの向きが違っていれば、とは思うが、あのルアーの歯型を見ると、マグロはピンポイントでルアーに喰い付いていることが良く分かる。シイラの横っ腹をガブリと噛んで殺しにきたんだ。強靭なアゴの力で噛まれたルアーはビクともしなかったから、どのみちフッキングなんてさせられなかった気がする。
トレブルフックじゃなかったら、スプリットリングがもう少し大きかったら、なんて思ったりもするがそれは結果論でしかない。
今回は6号タックルを持って行ったけれど、今年の状況でそれはやっぱり必要なかった(小さいサイズは無視する作戦にしたのだから当たり前だ)。
ラインは 8号、10号、12号と持って行ったけれど、結局12号がメインになった。実際に投げてみると、10号も12号も大して変わらない。それなら12号の方が良いに決まっている。来年は12号スプールの数を増やそう(これは来年の課題)。
100キロクラスのナブラに遭遇しても、何とも思わない自分には少し驚いた。これは七里でスーパーナブラを飽きるほど見ているせいだ。「ナブラ、小規模だな、チャンスは一回だな、飛んでるのデカいな、100キロは超えてるな」 と至って冷静だった。ただ、100キロオーバーであることは分かったが、それがいったいどのくらいオーバーなのか全くわからなかった。あれは150キロだったのかもしれないし、もしかすると200キロだったのかもしれない。そんなサイズは見たことないので見当がつかなかったのだ(だから気負わず投げれたのかもしれない)。
海域を見渡すと他の船は皆、数名で乗っていて、あちこち移動してナブラを探していた。ジギングやタイラバをしている人もいたし、みんな観光気分で楽しそう。まあ普通はクロマグロのナブラを見れるだけで嬉しいんだろうな。
でも福岡から行くとなるとちょっと違う。七里が曽根は龍飛に次ぐクロマグロフィールドだし、そこからわざわざ遠征に行くとなると、大物を狙う以外に目的はない。
そして、本気で獲りに行くなら単独チャーターが理にかなっている。ミヨシは一つしかないし、チャンスは一瞬しかない。前回も今回も一人じゃなければヒットさせられなかったと思う。一人なら掛けた後もゆっくりファイト出来るし、誰とも交代できない背水の陣というのも(後で泣きをみるかもしれないが)カッコよくて良い。
さらに、最初の遠征の時は一人で色々と心細かったが、いまでは海上での 「え、一人なの?」 という視線も心地よい。
と、青森市街へ帰るクルマの中ではいろいろと考えるのだった。
楽しかったし、楽しめたし、経験値も上がったし、希望も課題も増えた。
今回の最終日のホテルは青森駅前のルートイン。
レンタカーを返しに行ったら、ホテルまで送ってもらえた。
大浴場で風呂に浸かってから、フラフラと外へ出る。
安い居酒屋が沢山あって、得体の知れない寿司屋があって、あとは8時過ぎてたのでみんな閉まってた。
結構歩き回ったけど、結局適当に選んだ居酒屋へ入店。
生ビールが飲めれば何でもよかったのと、ラーメンがメニューにあったのが決め手になった。
二軒目行こうという気力は残ってなかったから、女の子の青森弁は聞けなかった。
翌朝は目の前のバスターミナルから空港行きのバスに乗ってみる。
いつもはタクシーだけど、目の前にバス停があるなら使わない手はない。700円だし。
って、乗客二人しかいないけど、大丈夫?田舎の JR 路線ってこんなもんか。
青森から伊丹経由で福岡まで。
帰りは乗り継ぎ時間も30分しかなくてスムーズに到着。
飛行機の中では疲れ果ててずっと寝てました。
そんなわけで、楽しかった小泊遠征も無事に終了。
また来年も行きます!
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