ツーリング

5DAY 鹿児島-佐多岬-宮崎

2009年8月12日

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昨夜はホテルで爆睡したので今日は元気な５日目。
晩飯の時に少しだけ仲良くなったホテルのレストランのおばちゃんに、今日は何処まで行くのと聞かれて佐多岬と答える。
今日こそ雨だとテレビは言うが、バカバカしいのでもう見ない。だって晴れるに決まっているんだから。
ホテル前で出発準備をしていたら、今度は女将が出てきてこれはね火山灰なのよと教えてくれた。確かにバイクが酷いことになっている。
桜島を指差して、あれは雲、あれは灰が舞い上がったものなのよと言う。そういえば少し色が違う。
桜島は好きなんだけどね、時々土砂降りになってくれないと灰が溜まって困るのよ。この地でクルマやバイクに乗るのは大変そうだ。
東京から来たの？何処行くの？というので大分からぐるっと回ってきて、これから先はどうするか分からないけどとりあえずこれから佐多岬まで行ってみると答えたら、あんた子どもと奥さんは？ときた。
まあ女遊びするよりはバイクでふらっといなくなっちゃう方が私はいいと思うけどね、こうゆうの好きな人はそうゆうことしないでしょ？
奥さん犬とか飼ってるでしょ、やっぱりね。早く子供作んなさいよ、気をつけて行くんだよ、また来てね。と、ありがたいアドバイスをいただいたので、手を振る女将に、また来るねと手を振り返して街を出た。
桜島を見ながら湾を囲む道はローカルな田舎道の国道。
どんより曇った桜島を眺めながら、その桜島を目指して進む。
さて、そろそろ晴れてくるはずだと思いながら桜島を回り始める。
火山灰スリップ注意の看板の後に火山灰が積もっていると足がすくむ。
観光地然としていて面白味に掛ける道だが、それも島を半周したころから景色が変わる。
タイミングを同じくして空も晴れ渡る。うん、裏っかわは楽しい。
と、徐々に道路の火山灰が増え始め、対向車が通るたびに白煙が巻き上がる。
それも暫く走ると荒涼として溶岩エリアになったりと変化に富む。
桜島にさよならしたら、次に目指すは佐多岬。
南下するにつれ空は青さを増し、同時に海の色も変わり始める。
佐多岬のゲートをくぐるとガジュマルやヤシやソテツが大量に出現、南国ムードも最高潮に。
そして到着、佐多岬！だがバイクを停めると、なんとここからさらに徒歩15分と書いてある。
少し迷うがあの「佐多岬」と書かれた定番の写真を撮らなくてはならないので灼熱の中歩くことにする。
アップダウンのキツイ道を歩き始めると途端に体中から汗が噴出す。例の看板をカメラに収めて戻るころにはシャツがびしょ濡れ。バケツで水を被った様だ。
タオルで体を拭き、シャツを替えて走り出す。止まっていると暑くて堪らないからもう走るしかない。
448号線に入ると広大な景色が広がる。凄い！気持ちいい！
前にも後ろにも車のいない快適な道を絶叫しながら走る！
そう、ここでこの旅二度目のピーク前半を迎える！
そしてこの快走路を走りきると海に出た。
気がつくと宮崎県。
なんだこの海、凄い色だ！
東国原さんが宮崎はいいところだと云うのは本当だった！
このとてつもない綺麗な海沿いの道がそう、この旅二度目のピーク後半である！
もう楽しくて仕方ない。
暫く走ると次は都井岬の看板登場。
しかし時刻は17時を回ろうとしているので迷ったが、急ぐ旅でもないので立ち寄ってみた。
路上の野生馬はまばらで、どの馬にも観光客が群がっていたのでスルー。
都井岬観光ホテルに「空室あり」の看板。これには少し迷ったがまだ18時前だったしまだ走りたかったので何処までいけるか分からなかったけれど走り出した。
夕暮れの宮崎の道はやはり快適で、ずっと走り続けたかったけれど、真っ暗になってしまっては身も蓋もない。
ちょうど暗くなったころにヤシの木が立ち並ぶ道に辿り着いた。
伊豆や房総あたりにも似たような道があるけれど比じゃない。
宮崎のヤシの木は延々何キロも何キロも続く。凄い！
こうして回遊魚の如く12時間走りっぱなしの五日目は終了した。