5-1:三日目の朝

三日目の長崎の朝。
昨日に増して雨脚が強い。
ホテルの部屋から、コンクリートの階下の屋根が見えるのだが、打ちつける雨の凄さったらない。
しかし空を見上げれば雨雲の流れは早く、暫らく時間を置けば小雨になりそうな、そんな雨だ。
雨
昨日使い損ねた朝食券は、今日の日付に変えてもらった。
しかし、またしても11時を過ぎてしまったので使えない。またあとで、日付を変えてもらおう。
テレビに甲子園球場を映したまま、エアコンを強くして風呂へ入る。
路面電車
シャワーを浴びると、汗が引くのを待って外へ出る。
もう勝手知ったる路面電車。路面電車の事ならオレに聞け。そんな感じで路面電車に乗り込む。
まずは朝飯だ。まだ行ったことのない店をセレクトしてみる。
12時を回った昼下がり。混んでいるかと思ったらすんなり入れてカウンターに収まった。
まずは生ビール。
生ビール
プハァー!
なんなんだろ、この旨さ。生ビール最高である。
そして当然ちゃんぽん。
ちゃんぽん
ちょっと地元っぽい感じの旨さ。
観光地っぽくない感じの味?微妙なんだけど少し分かる気がするようになってきた。
昼休みのサラリーマンが多いからそんな気がしているだけなのかもしれないけど。
生ビール、おかわり!
カウンターに座っていると厨房の中が見える。手際よく、何杯ものちゃんぽんが目の前で作られているのをぼんやりと眺める。
大きな中華なべで作るちゃんぽんは、その都度分量が違う。注文に応じて一人前だったり三人前だったりする。その都度入れられる具材とスープは目分量。オタマでさっと掬えた量が中華なべに放り込まれる。
ラーメンなんかは軽量スプーンでスープが注がれるが、職人が作るちゃんぽんは柄の長いオタマのさじ加減ひとつで決まるようだ。
もちろん長年の経験で、ほぼ同じ量になってはいるんだろうけど、ちゃんぽんの味の決め手はスープの濃さだ。これを見ていると毎回必ず同じ味のちゃんぽんというのはあり得ない、ということが良く分かった。こちらの味覚が鋭ければなおさらだ。
そんな事を考えながらちゃんぽんを平らげる。旨い。
そして、クラクラする頭で生ビールを堪能する。
さて、これからどうしようか。
腹も満たされたし、とりあえず店を出る。
行列
店を出ると行列が出来ていたのでちょっとビックリ。お待たせしました。
そして眼鏡橋やらなんとか通りやらをテクテクと歩く。
雨は降ったり止んだり土砂降りになったりと忙しない。
ちょっと観光でもしようかと思っていたけれど、何処へ行っていいのか分からない。
普通はグラバー園とかへ行くんだろうけど、福山雅治が「グラバーはん!ありがとう!」と言っていたあの人が住んでた所なんだろうなっていうくらいで、あまり興味が沸かない。
余貴美子がお茶でもしてるっていうんなら、万難を排してでも行くんだけど。
昔っから大好きなんだよねー、余貴美子。自分でも不思議なんだが。
大奥、華の乱のエンディングナレーションなんて最高だ。マニアックすぎて誰も分からないか…。
そもそも坂本竜馬って、ホントは福山雅治じゃないっていうことがショックだよ。
和菓子や
夕方から精霊流しなので、今日はこのまま夜中まで部屋には戻らないつもりだった。
今夜はオレを帰さないぜ、的な。
でもまだ午後2時だし。
ちょっと歩き疲れて時間を潰す自信がなくなってきたのと、満腹で眠くなってきたので、やっぱりホテルに戻って一眠りすることにした。
なんだ?このぐだぐだ感は。
まあ、気楽な一人旅っぽくていいよね。
つづく

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Category: ツーリング

ikeura

バイク乗りです。犬でいうと6歳くらいです。愛車は2003年式ロードキング。東京のIT企業を経営していますが、リアル ノマドワーカーなので夏は福岡、冬は沖縄に住んでいます。バイク雑誌に連載アリ。ツーリング、キャンプが大好き。釣りは100キロ超級のクロマグロだけを追いかけています。動画も撮るので宜しければチャンネル登録もお願いします。

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