沖縄と辺野古とアメリカのハナシ

沖縄に住み始めて7年が経った。
最初の頃に感じていた違和感は予想通りに麻痺してしまった。
至る所にある米軍基地を、既に当然の風景として受け入れている自分がいる。

フェンス

私はニュースと新聞とワイドショーとバラエティ番組は一切見ないのだが、今日たまたまテレビで叩かれているローラを見てしまった。そもそもアイドルやお笑い芸人が司会をしている時点で日本のメディアは終わっていると思うけれども、余りにも皆さん無知なので呆れてしまった。まあ、日本人のほとんどが間違った認識を持っている様な気がするので、ちょっとその辺を独断と偏見に基づいて解説してみることにした。

 

フェンスに囲まれているのはこちら側。

米軍基地の周りには例外なくフェンスが張り巡らされている。あれはこちら側が囲まれているのだと自覚できているだろうか?
アメリカ軍人はフェンスの内と外を自由に行き来できるが、日本人は向こう側に入ることは許されない。基地内の人間は軍用機で直接アメリカから飛んできているので日本の入国審査を経ていない。パスポートいらずで入国したアメリカ軍人は日本国内を自由に旅してまわることができる。
檻に入れられているのがどちらなのかは明白である。

 

日米地位協定は日本国憲法に優先される。


日米地位協定は日本のいかなる法律にも優先される。
上の図で言うならば、三角の頂点のさらに上に位置している。
沖縄の学校にアメリカ軍のヘリコプターが墜落したとき、現場はアメリカ軍によって封鎖され、日本の警察はそこに立ち入る事さえ許されなかった。アメリカの治外法権は沖縄全土に及んでいるのだ。これは日米地位協定がオールマイティの最強カードであることを示している。

 

日本の航空機は自国の空を自由に飛ぶことはできない。

福岡から東京に向かうと飛行機は何故か千葉県上空を旋回してから羽田に降りる。本土から沖縄に飛んできた飛行機も、グルリと不自然な迂回をする。理由は東京や沖縄の空はアメリカ軍のものだから。

東京は横田空域、沖縄上空は嘉手納ラプコンと呼ばれ、アメリカ軍の管制下にある。日本の航空機はアメリカ軍の許可なく自国の空を飛ぶことは許されないのだ。

 

要するにアメリカの支配が、今も続いているだけのこと。

この話をすると陰謀論とか言い始めるアホがいるので分かりやすく説明する。
言うまでもなく日本は戦争で負けた敗戦国である。ポツダム宣言を受諾して無条件降伏をした大日本帝国は連合国軍に占領されたのだ。占領軍であるGHQは、強大な軍事国家であった日本に対して、その国力を削ぎ、二度と脅威とならないような大規模な国家改造をする必要があった。戦争の放棄を定めた日本国憲法を制定して民主化政策を進め、テレビ局を利用して大衆の心理をコントロールし始めた。もちろん新聞社や政治政党にも大きな影響力を及ぼした。ベースボールやジーンズやロックンロールやハーレーダビッドソン。友好的に偽装された心理戦によって、やがて日本人は次第にアメリカンナイズされていった(え?そんなバカな?なんて思うバカがいるなら考えてみてほしい。例えば、いま日本と北朝鮮が戦争をすることになって勝ったらとしたらどうするだろう。まずは殺気立った民衆を納めなくてはならないから、ジョンイルから権力を削ぎ落して天皇みたいな地位に収めて奴らの興奮を抑え、憲法9条みたいな戦力の放棄を制定して武器を取り上げる。その上でメディアを使ってAKBや乃木坂みたいなアイドルを広めて日本を好きになってもらい、反感を無くしつつ洗脳していくのが最も妥当な方策であると言えるだろう)。日本は日本人のものだと思っている人が多いだろうが、まんまと極東の島国を一つ手に入れたアメリカ軍が、果たしてそれを簡単に手放すだろうか。手放す筈がないのである。占領は終わったことにした。国土は返還したことにした。しかし実質的には何も変わっていない。実権は握ったまま、自治権を渡した。ある程度のことはさせて貰えるけれども、管理者権限は渡されていない。これが現状なのである。例えば沖縄。「返還はされたけれども、実質的には何も変わっていない」。住んでいれば分かるし見れば分かる。変わったのは道路が右側通行から左側通行になったくらいのものなのだ。

前述した「占領軍であるGHQは、軍事国家であった日本に対して、その国力を削ぎ、二度と脅威とならないような大規模な国家改造をする必要があった」は、今でも着々と続いている。日本人は自国の領土に他国軍が占拠している状況を異常だと思わなくなったのだから実に功を奏していると言えよう。量産されるバラエティ番組によって日本人の大半は思考停止に陥り、昭和の時代を騒がせた学生運動は過去のものとなった。日本は着々と国力を削がれ続けている。

 

その他、きっとみんな知らないだろう本当のこと。

米軍基地は地権者に対して莫大な土地の使用料を支払っているがこれは全額日本国政府が負担している。加えて基地の建設費用や運営費もすべて日本国政府が負担している。
そもそもアメリカ軍は普天間基地も代替施設(辺野古)も必要ないと明言している。日本に必要なのは空軍基地(嘉手納基地)であって、海兵隊(普天間)の配備は戦略的に不要であることが理由。
辺野古の住民には世帯当たり一億円程度の保証金が支払われることになっていた。基地建設に賛成している人がいるのはこのため。住民の賛否が分かれている根本的な原因はここにある。今年になってそれが反故にされようとしていてさらに揉めている。
国連とは第二次大戦後に、連合国の敵国を規制するためにできた組織。言うまでもなく日本は規制される側の敵国として指定されている。
政治と宗教の話は公の場ではしてはいけないなんて風潮があるのは日本だけ。これは単なる言論統制の一環として意図的に流布されたものである。

他にも書ききれない事は沢山あるのだが、これはハーレーダビッドソンのブログなのでそろそろ止めておく。単に世の中の現状をお知らせしたかっただけで、実のところ私にとってはどうでもいいことなのだ。
今度こんな記事を書くときは、「私がいかにしてこのアメリカ製のオートバイにイカレてしまったか」という話題にしよう。

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Category: DIARY
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ikeura

バイク乗りです。犬でいうと6歳くらいです。愛車は2003年式ロードキング。東京のIT企業を経営していますが、リアル ノマドワーカーなので夏は福岡、冬は沖縄に住んでいます。バイク雑誌に連載アリ。ツーリング、キャンプが大好き。釣りは100キロ超級のクロマグロだけを追いかけています。動画も撮るので宜しければチャンネル登録もお願いします。

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