青森遠征三日目はドリーマーで出船。
小雨が混じる。
昨日は時化で出られなかっただけに期待は高まる。
竜飛に到着すると早速ナブラが沸くが、全体的にサイズが小さい。
メジクラスが相手ではまったくテンションが上がらない。
静観を決め込むつもりが、「投げてー!」と号令が掛かったのでとりあえず投げてみる。
すると気合が入っていないので、へなちょこキャストになってしまい、開始早々にライントラブルに見舞われた。
そもそも、「デカいのが跳ねなければ一投もしなくてもいい」、と思っていたので8号と10号タックルしか持ってきていない(12号はスプールだけ持ってきてある)。
そんなタックルで動きの速いメジナブラを狙えるわけがない。
でも、船長はそんなことは知らない。
「せっかく来ているのだからマグロを釣らせてあげよう」 とだけ、思っている。
実際にこの海域まで遠征で来ている人たちのほとんどは、マグロのナブラを見るだけで興奮している。
折角、青森まで来たのなら、大小に関わらずとにかくマグロを釣らせてあげたいと思うのは当たり前なのだ。
最初にこちらの意向を伝えておかなかったことを後悔しつつ、
「メジクラスはいらない」と船長に告げて、大物狙いに路線変更してもらう。
相変わらず周りの船はメジナブラを追いかけて右往左往している。
竜飛の週末は船が多く、ボートレースが繰り広げられている。
ちょっと辟易気味である。
しかし、肝心の大物がそこにいなければどうにもならない。
だから最終的にはサイズに関わらず、沸いているナブラへ近づいていくことになる。
やがて 40キロクラスの単発の跳ねがあり、良いところへ入れることが出来たがヒットには至らず。
結局チャンスはその一度きりで終了した。
極小ベイトが海面を埋め尽くし、あちこちでマグロは見えるが、固まらず、沸ききらず、という感じでどうにもならない。
時々、船の横、水面直下を高速で泳ぐマグロの魚体がギラリと光る。
その鼻先にルアーを投げ込めれば釣れるというが、オレのヘビータックルじゃそんなの無理だよなー。
それにミヨシからじゃ見えないし。
鳥肌が立つようなデカイマグロのナブラに向かって、全速力で走り、一瞬の一投ですべてが決まる。
そんな状況になら、冷静に対応してその一発を決める自信がある。
マグロのナブラを見てもまったく興奮しないというのが、私の唯一のアドバンテージだからだ。
しかし、地元ではスルーしてしまう様なパシャパシャナブラでは、アドレナリンが僅かにも出なかった。
そしてナブラが小さいと、ミスキャストばかりしてしまうということも良く分かった。これは使っているタックルが、体格的に考えて少しオーバータックル気味なので、最大限に集中しての「渾身の一投」でなければダメなのだろう。
来年は暇つぶし用に、6号タックルも持って行こうかな。
4時半まで粘って小泊帰港は午後5時。
それから青森へクルマで走ると午後7時過ぎ。
レンタカーを返してホテルへ投宿。
タックル:BLC80/40 x 2 PE8号、10号
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