私は基本的に「自分に降りかかるすべての事柄は自分のせい」だと考えています。
あらゆることが自分のせいだと考えることができると、何が起きても腹が立つことはありません。
もしも誰かに刺されてしまったら、それは原因を作った自分のせい。そんな人と関わってしまった自分のせい。もしも突然やってきたクルマに轢かれてしまったら、それは後方注意を怠った自分のせい。避けられなかった自分のせい。
バイクで山道を走っているとき、対向車が車線を割って突っ込んできたら、それは相手のせいだと思いますか？仮に事故になってしまったら？
もちろん、相手のせいなんでしょうけれども、相手を責めても仕方ありません。だって、その事故で死んでしまったり、半身不随になってしまったら、幾ら賠償金を貰ったところでどうにもならないじゃないですか。
こうゆうとき私なら、対向車が現れることを予測できなかった自分を責め、避けるだけの技量を持たなかった自分を責めます。そうゆう考え方さえできれば、次の事故を未然に防ぐことが出来るかもしれません。何故なら、次に飛び出してくるのは鹿かもしれないし、落石かもしれないからです。
そもそも誰もいない山道なんて、軽トラが車線割って突っ込んでくるのが当たりだし、ぶつかって痛いのはこちらなのです。
もちろん、こんな考え方をするようになったのは実際に半身不随になりかけた経験があるからです。病院のベッドの上で首から下が動かなくなった自分と対峙したあの時、何が起きても、それが確実に相手のせいでも、結局責任を負うのは自分自身なんだと思い知ったのです。
さて、前置きが長くなりましたが、私は冬だけ沖縄で暮らしています。
家の前は海で眺めが良く、家賃も安いので、冬しか使わないけれどもこの部屋はずっと借りています。大した収入があるわけでもないのにずっと借りていられるのは家賃が安いからです。ただ、立地は良いけれど安物の建物なので、壁が薄くて隣の部屋の生活音が結構聞こえてきます。
よく、アパートやマンションの隣人がうるさいと文句を言う人がいますが、それは壁の薄い部屋を選んだ自分のせい。静かに暮らしたいなら最初から壁の厚い家を選べば良いのです。
家賃と壁の厚さというのは、大抵限りなく正比例しているものです。大した家賃も払ってないくせに、隣人がうるさいと文句を言うのはみっともない話なのです。
とはいえ、聞こえてくる生活音が時に耳障りなことは否めません。家主の許可が下りれば大規模な防音工事も辞さないところですが、そんなの賃貸物件では無理でしょう。
夜はノイズキャンセリングヘッドホンを使って動画や音楽を聴いているのであまり気になりませんが、静かにしていたい時の音漏れはどうにかならないものか。
長らくそんな悩みを抱えていましたが（もうこの部屋も借りて6年目）、ちょっと面白そうなモノを見つけたので買ってみました。それがこのホワイトノイズ発生装置です。
電源を入れると「ザー」とか「ブーン」とか云う、いわゆるホワイトノイズが聞こえてきます（「そよそよ」とか「ポタポタ」とか環境音も含まれていますが、こちらはあまり使いません）。
不思議なことに脳はこのホワイトノイズというやつを聞くと、その音自体を無視しようとするらしいのです。最初は「ザー」と聞こえていても、暫くするとその音が聞こえていることを忘れてしまう。匂いのキツイ人が大量の香水をふりかけてもただ臭いだけですが、騒音の上に騒音を重ねると静寂が訪れた様な錯覚ができるという訳です。
さて、実際に使ってみると確かに効果があるように感じます。ボリュームがかなり細かく調整できるので、例えば隣の部屋のテレビの音が気になる場合には、その音が聞こえなくなるくらいまでボリュームを上げてホワイトノイズを出します。最初の数分は「ザー」と聞こえていますが、暫くすると気にならなくなってきます。
数種類の音源が選べますが、実際に使うのは気に入った一種類に落ち着きます。タイマーは一時間単位で七時間までセットできるので、隣人が寝るまでとか、自分が寝るまで、とかそんな感じで使えます。デザインもシンプルで、安っぽさもないので何処にでも置いておけます。ちなみに電源は USB 給電なので、コンセントが無くても使えます。
※ 本当は静かな部屋に引っ越したいのですけどね、沖縄の海沿い物件って極めて少ないんです。何故ならこの辺の好立地物件は、すべて米軍向けの賃貸になっていて家賃が30万円とかするんです。家賃が幾らだろうと軍が借り上げてくれますから、日本人に貸すより儲かるんですね（ちなみにいま住んでいる建物はオーナーの意向で外人 NG というレア物件）。
もちろん「海の近く」の物件なら幾らでもありますが、「海が見える」物件はほとんどありません。ましてや「海の目の前」なんて物件は皆無に近いので、こんな感じで妥協するしかないのです。トホホ。
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