6-3:宮崎ナイト

ホテルのフロントで食事のできる店が集まっている場所を聞き、繰り出した宮崎の夜。
この街は何度か来ているけれど、まだちゃんと全域を把握している訳ではないので、しばらくうろうろと歩いてみる。
客引きのおっちゃんは人懐っこく、長崎のそれとはまったく違うことにホッとする。
「メシまだなんだ、何処がおいしい?」
口を揃えて地鶏を食べろという。出てくる店の名前は既に訪れたことのある有名店。
その次に旨いとこ教えてよ。じゃああそこだな。数人からリサーチして一番回答数の多かった店を目指す。
いつからだろう、旅先の街で、知らない店に一人でスッと入れるようになったのは。
以前は店内の見えない店のドアを開けられずに帰ってきたことすらあるというのに、今ではどんな入りづらい店にだって一人で行けるようになった。まあこれはその日の精神状態にも依るのだが。
自分の気持ちが前向きでいるときには何処にだって行ける。そして何処へ行ってもみな笑顔で迎えてくれる。笑顔で迎えてもらうために必要なこと。それは自分が笑顔でいることだ。
人は見かけじゃない。まことしやかに言われているけれどそれは違う。
人は本能的に相手を瞬時に見分ける。これは自己防衛本能だ。
人は見かけじゃないというのは、最初は変な人かと思ったけれど、話してみたら、付き合ってみたら案外いい奴だったということで、第一印象でことの9割が決まる旅先ではまったく意味を成さない。
自分に好意を持っている人はにこやかだし、あれ?っと思っている人は怪訝な顔をしている。
しかしその相手の反応は、自分が作り出しているのだということを忘れてはならない。相手の反応は自分が決めているのだ。自分の顔を見て反応した相手の顔は、いわばあなたの顔だ。
もしあなたの周りにいつも重い雰囲気が漂っていたり、出かける先々に不機嫌な店主しか現れないのだとしたら、すなわちそれはあなたに問題があるということだ。
ちなみに私の場合には、見た目で判断をしたりすることはないが直感には従う。なんだかいやな感じがしたり、拒否反応が出たり、生理的に受け付けないなんていうことがあったら素直にそれを受け入れる。私生活でもそう。これは自分の野性的な部分をとても信頼しているからだ。
全ての人と仲良しになる必要なんてないし、そんなことできっこない。
そうゆうときは自分から身を引いて、そっと距離を置けばいいだけのことだ。
特に夜の街ではこの直感が重要だ。
鶏
まあとにかく見知らぬ店の入り口のドアを開け、満席なんですよという店のおばちゃんと即席で親密な関係を作り出し、ちょっとづつ詰めてもらってなんとかカウンターに席を確保した私は、目の前で豪快な炎に炙られた宮崎地鶏を食すことができた。
そしてメクルメク宮崎ナイト。
途中から記憶が薄いが、とある店に3時間程いたらしい
久しぶりに、また行きたくなる様な超ヒットの店だった。
こんな店に行ってしまうと、もう六本木辺りで飲むのがつくづく馬鹿らしくなる。
宮崎は太陽も最高だけど、夜も最高じゃないか。
そしてこの後、どうやらうどんも食べたらしいのだが、これは自分が投稿したフォトログを見て翌日知ったことだ。(すでに生活習慣の一部となっていて、どんなに前後不覚に酔っ払っていてもなぜか投稿だけはキチンとできている。)
ああ!楽しかった!

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Category: DIARY
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バイク乗りです。愛車は2003年式ロードキングと BMW K1600B。ノマドワーカーなので夏は福岡、冬は沖縄に住んでいます。

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2個のコメント

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  • そうか宮崎か~
    九州で訪ねてないのが長崎と宮崎。
    まだまだ楽しめそうです。

  • 一番美味しい所を取ってあるんですね、羨ましい。
    行くときは一緒よ(ハート)。