もう何度目の車検でしょう。
金曜日の夜に数珠を探していたら棚の奥から車検対策用のノーマル補助灯の球が出てきて、すっかり忘れていた車検があることを思い出した。期限はまたしてもギリギリ。月曜日の朝になるとラスペネをたっぷりと吹き掛けたバンス管を引き抜いて、大根みたいなノーマルマフラーを装着。リアのウインカーはちょっと暗いので、確実に光量不足。サドルバッグに代替ウインカーでも取り付けてしのごうと近所のバイクショップへ行って汎用ウインカーを購入。しかしその帰り道に思い立って薄いアクリル板を購入。黒く塗ってしまったレンズのサイズに合わせてカットしてみると、これがなかなかいい感じ。オレンジのマジックで色を付けたらそのまま車検を通りそう。あーあ、買ったばかりの汎用ウインカーが不要になっちゃった。でも変な配線作業をしなくても良くなったのでまあいいか。
火曜日にはシートに付いているVレールを外してリアシートを取り付ける。そして車検の為だけに持っているバックレストを装着する。これを付ければリアシートのベルトは不要になるし、車両に付いている小さな反射板のサイズを補う反射板も取り付けてあるのだ。
これで準備完了かと思いきや、今度は何故か補助灯が点灯しない。どうも配線がカットしてしてあるようだ。直すのは面倒なので 「無かったことにしよう!」 と思い立って、手元にあったニトリルグローブを裏返しに被せて対処。
昼前に準備が出来たのでネットで検査場の予約を入れると14時からのラインに予約が取れた。 GoogleMap で福岡の陸運局の場所と、ついでにテスター屋の場所を調べるとお金だけ握り締めていざ出発。
まずはテスター屋さんで光軸調整。1000円札を差し出すと 「1500円ね」 だって。ちょっと高くない? そして陸運局の敷地内に入ると適当なところへバイクを停めて、最寄りの建屋に入って 「車検を受けたいんですが、どうしたらいいですか?」 と聞いてみる。するとまったく見当違いな建物に入っていたらしく、敷地内の反対側の建物に行ってくださいと指示される。バイクに跨って敷地内を大きく移動すると再び適当な建屋に入って 「車検はここで良いですか?」 と尋ねる。すると隣の建物で用紙と印紙を買って戻ってきてくださいと言われたのでそれに従う。指示された窓口には行列が出来ていて、どうしようかと悩んでいると隣の窓口のオバちゃんが手招きをしている。 「書類と自賠責はこっちでも出来るわよ」 と云うのでありがたくそれに従う。車検証を手渡して手続きをしてもらっている間にさっきの行列は解消していた。窓口に車検証を差し入れると金額を言われたので、お金と用紙を渡して印紙を用紙に貼ってもらう。
元の建物に戻るとサンプル書式に従ってえんぴつとボールペンを駆使して書類に必要事項を記入する。必要な情報は車検証にすべて書いてあるからただ単に書き写すだけだ。書類が出来上がると係りのおじさんに手渡す。すると 「ココとココとココにアレとコレとソレを書いて」 と赤ペンで指示を受ける。よく確認もせずに提出したので紙が一枚白紙のままだったのだ。車両番号やら会社名やらを追加で記入して再びおじさんに手渡すと、書類はOKになったのでラインへと向かう。
2年振りの検査ライン。何をどうするかなんてもうすっかり忘れていた。バイクは他に一台もいなくて係員もいない。ラインの前にバイクを停めると書類を持ったまま係員を探しに行く。 「すいません、初めてなんですが」 と言うと、じゃあここまでバイクを動かして。ニュートラルに入れてブレーキ掛けて。はい離して。今度は後ろ。このペダル踏んでて。メーター見て。はい、離して。と、言われるがままに動いていると前半が軽く終了。
バイクを少し移動すると今度は排ガス検査。アイドリングしているマフラーに長い棒をつっこんで機械が反応するのを待つ。 「検査中」 のマークが点灯して暫くすると何故か 「×」 印が出現。これはまさかの排ガス検査不合格。そしてさらにホイールの刻印が見つからないということでホイールまで検査不合格になってしまった。
他に誰もいなかったのでその場で再び排ガス検査。検査官曰く 「酸素が薄い」 とのことだったのでエアスクリューを一回転戻す。 「まだまだダメ」 と言われてさらに 3回転、4回転と戻す。そのうちネジが落っこちるのではないかという程に緩めるが 「あともう少し」 と言われながらも再度の落選。意気消沈のまま暫くラインを離れることにした。
力の抜けた状態で、「角川さーん」 と、泣きの電話を入れる。ホイールの刻印は絶対にどこかにあるはず。排ガスは近所のテスター屋へ持って行けとの指示を貰ってとりあえず光軸調整をしてくれたテスター屋に走る。 「排ガス落ちました」 と言うと 「ハーレーはハーレーショップへ持って行け」 と言う。そんなバナナ。 「じゃあ調整は自分でするから数値だけ教えて?」 と言うと500円で商談成立。で、マフラーに棒みたいなのをつっこむと 「この数値でOKだよ?」 と意外な回答。 「このまま持っていけば大丈夫だから」 と言われて特に何もせずに再び陸運局検査場。
意気揚々と棒をマフラーに突っ込むと再び落選。 「テスター屋ではOK出たけど?」 と係員に泣きつくと、「キャブ車はエンジンの温まり具合とかによっても結果が変わるからねぇ」 と曖昧な返事。アイドリングを上げてみたり、エアクリーナーを外してみたり、スクリューを脱落覚悟で緩めてみたりするがダメ。最後にエンジンをボボボボボー!と30秒ほど空吹かしして再び棒を突っ込むと、今度はあっさりOK。 もうなにこれ! でも良かった…。
結局、ホイールの刻印は何故か見つからなかったけれど、検査官がホームページでパフォーマンスマシンの認証を調べてくれてなんとかOK。いやあ、今回はしんどかったね。もうヘロヘロ。
「ユーザー車検なんて簡単!」 なんて誰が言ったの?結構大変じゃないコレ。
しかもこれからガレージ戻ってマフラー戻してなんてやってたら、半日終わっちゃうよ。
そんなことを考えてたら 大阪チョッパーズ の車検代はめちゃくちゃ安すぎじゃなーい?
近所だったら絶対お願いするのになぁ。
メンテナンス
Vレール外せばリアシートが付くこと、バックレストがあればベルトがいらないこと、知りませんでしたφ(..)メモメモ
排気ガスの触媒は熱を持つほど、能力が増すので、チンチンに熱を持つまで熱くしてからラインに入るのがお勧めです。
手袋の新しい使い方ですねw
れんさんと同じくw。車検場に行ったら自分のベルト外してシートに巻いてた自分が恥ずかしいですw
排ガスも同じく落ちたことあります。名古屋のトシさんに聞いてからは熱々状態で通しています。
触媒は熱を持つほど能力が増すというのは知りませんでした!
良い情報をありがとうございます!